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来季の米PGAツアーは大きくチェンジ 欧州ツアーとの提携でスコットランドオープンなどが共催大会へ

昨年11月に発表された米PGAツアーと欧州ツアーの「戦略的パートナーシップ提携」が、来季からいよいよ開始。2021年9月からの米PGAツアー新シーズンスケジュールも発表され、これが大きく変わることになる。

来年のメジャーの一つ、全英オープン(7月14〜17日・セントアンドリュース)の前週に開催される「ジェネシス・スコットランド・オープン」(コースは未定)は米欧ツアーの共催大会となり、両ツアーからの出場選手で、それぞれのツアーのポイント(米PGAツアーはフェデックス・カップポイント、欧州ツアーはレース・トゥ・ドバイポイント)を得る。

また、同週に米PGAツアーで開催される「バーバゾル選手権」(米ケンタッキー州)、及び翌週の全英オープンの裏試合となる「バラクーダ選手権」(米カリフォルニア州)には、欧州ツアーの50選手が出場できることとなった。

一方で、これまでは4大会行われていた世界選手権シリーズ(WGC)は2大会となり、今年10月28〜31日に中国の上海で開かれる「WGC-HSBCチャンピオンズ」、来年3月23〜27日の「WGC-デルテクノロジー・マッチプレー」のみとなった。

これまでWGC傘下だった「メキシコ選手権」は米PGAツアーのレギュラー大会として4月28〜5月1日に(コースは未定)開催。また今週開催される「WGC-フェデックス・セントジュード招待」は来季からはプレーオフ3大会の初戦となり、テネシー州メンフィスのTPCサウスウインドで8月11〜14日に開催。プレーオフ2戦目の「BMW選手権」(8月18〜21日・米デラウェア州)に続き、最終戦の「ツアー選手権」は例年通り米ジョージア州アトランタのイーストレイクで8月25〜28日に開催される。

9月に始まる21〜22年シーズンだが、秋のアジアスイングは「CJカップ」が今年も米国内での開催となり、10月14〜17日にネバダ州ラスベガスのザ・サミットクラブで行われる。

一方でその翌週の「ZOZOチャンピオンシップ」(10月21〜24日)は、現時点では日本の習志野CC、さらに翌週の「WGC-HSBCチャンピオンズ」は中国・上海での開催が予定されているが、今も続く新型コロナウイルス感染の状況から、「近く詳細を発表する」とされた。

PGAツアー・コミッショナーのジェイ・モナハン氏は「来季の米、欧州ツアーはともに過去に例がない強力なもの、これからお互いに力を合わせ、さらなる発展をしていく」とコメントを発表。欧州ツアーのキース・ペリー会長は「これはまだまだ始まりに過ぎない。両ツアーのコラボレーションはここからさらにグローバルなゴルフ界を作りだしていく」と自信をみせている。

21〜22年シーズンの米PGAツアーは全48大会で、開幕戦は9月16〜19日の「フォートネット選手権」(米カリフォルニア州ナパバレー・シルベラードリゾート)となる。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>