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2.5度も寝ていた? 西郷真央はパターのロフト角を調整して3位に浮上

<楽天スーパーレディース 2日目◇30日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県) ◇6568ヤード・パー72>

「楽天スーパーレディース」は2日目もバーディラッシュで、多くの選手がスコアを伸ばした。中でも注目が19歳の西郷真央。インコース10番スタートで出だし10番パー4と12番パー3でボギーと、流れが悪くなりそうな開始早々だったが、13番パー5でバーディを奪取するや、その後は危なげのないゴルフを展開。17番パー3ではホールインワンのエースを見せるなど、2日目は6アンダーでフィニッシュ。2日間トータル11アンダーで3位にジャンプアップした。

「ホールインワンはティからは逆光でピンは見えなかったんですが、ギャラリーの“入れ!”という声と歓声で分かりました。左ピンで得意なシチュエーションではなかったけど、いいショットが打てました。アマチュア時代からは2回目、ツアーでは初のエースです」と西郷。「初日の17番はあまりイメージがよくなかった」というが、ホールインワンがきたことでイメージを上塗りしていい流れをつかみ、その後も攻め続け結果に結びつけた。

攻める上でもバーディを狙うことでも重要なのはパッティングの精度だ。「きのうよりきょうのほうがパッティングの距離感が良かったです。5メートルくらいのバーディチャンスも狙っていけたのが、スコアにつながりました」と西郷は振り返る。距離感を向上させた要因は何か? 実は、それはパターのロフト角だった。

「プロアマ戦のあとにパターのロフトを確認してもらったんです。すると、本当は3度のはずが、5.5度まで寝ていました。急きょ3度に調整し直してもらいました」。パターにもロフトがあり、それが転がりを変えてしまう。ロフト角が2.5度も寝ていたのでは転がり始めるキャリーの距離が変わり、自分のイメージより転がらずに届かないパッティングを連発することとなる。「今週は良くはなってきていますが、まだ自分のイメージと合っているとはいえない状態」と話す。

とはいえ、きのうよりきょうのほうがイメージと合っているというから、あすの最終日はさらに調整して距離感を合わせてくるに違いない。パッティングが良くなれば、その連鎖でショットの調子も上を向いてくるのがゴルフ。5メートルのパッティングを狙えるという安心感が緊張感を軽くして、ピンを刺すショットを連発するかもしれない。

初日に18番ホールで268ヤードをかっ飛ばしたドライバーの飛距離も西郷の強い武器だ。あすの最終日、飛ぶドライバーに精度の高いアイアンショット、そして5メートルを狙えるパターと3種の神器を持ったならば、西郷に敵はいないだろう。目指せ、初優勝だ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>