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「出産して怖いものがなくなった」 若林舞衣子、愛息への思いとともに20年ぶり快挙へ

<ニッポンハムレディスクラシック 3日目◇10日◇桂ゴルフ倶楽部(北海道)◇6763ヤード・パー72>

若林舞衣子が“ママさん初優勝”まで、あと1歩のところまで迫った。トータル5アンダー・4位タイからスタートした雨のムービングデーに「66」をマーク。トータル11アンダーの単独トップに浮上した。

「100点をあげたい」。ラウンド後の言葉からその充実ぶりが伝わってくる。6つのバーディに加え、ボギーフリーとまさに非の打ち所がないゴルフをみせた。特にその要因にあげたのがグリーン上でのプレー。初日からパット数は「27」、「28」、「26」と安定している。

この日も3番の6メートル、14番の7メートルなどミドルレンジのバーディパットをスコアにつなげた。「パットに救われました。パターをトラス(テーラーメイドのTP HB トラスTB2)に変えてよくなった。萌寧ちゃん(稲見萌寧、同TB1を使用)とかいろいろな人がこれで優勝しているので、あやかりたいと思った」。5月の「パナソニックオープンレディース」の会場で初めて手にした、現在女子ツアーで大ブームを巻き起こしているパターの恩恵を感じている。

2019年4月に長男・龍之介くんを出産。現在、2歳の子どもを育てるママさんゴルファーだ。出産から約1年後の20年6月、シーズン開幕戦となった「アース・モンダミンカップ」で復帰。そこからは姉、そして夫に支えてもらいながら、試合への出場を続けている。毎日送られてくる息子の動画や、たまのテレビ電話が大きな癒しだ。

「家族の協力なしではこの場に立てていない」と感謝の気持ちが大きい。「どうやって(恩を)返すかといったら結果しかない。家族に優勝をプレゼントしたいです」と、モチベーションも高い。もちろん、「ママがプロゴルファーですごい、と思われるまで頑張りたい」という愛息への思いと、『ママ大好き』などの言葉もパワーとなる。

ママさんVとなれば、樋口久子、森口祐子らに続き1988年のツアー制度施行後では6人目。また出産後初優勝は、01年5月に塩谷育代が「ヴァーナルレディース」を制して以来、20年ぶりのできごととなる。「プロゴルファーにとって結婚・出産は大きな決断。子供が欲しいなら早く生んで、(ツアーに)戻ってこられることを私が示したい」。家族のため、そして後に続く選手のためにも、「出産を体験したことで怖いものがなくなった」という強いママが通算4勝目を狙う。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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