このエントリーをはてなブックマークに追加

石川遼は苦手コースでボギーなしラウンド 全米OPへは47.5インチの長尺ドライバー投入を示唆

<日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 最終日◇6日◇宍戸ヒルズCC西C(茨城県)◇7352ヤード・パー71>

過去7回出場して4回予選落ちしている宍戸ヒルズで、石川遼が最終日に4バーディ・ボギーなしのラウンドを見せた。予選ラウンドはトータル6オーバー・56位タイとギリギリで通過したが、決勝ラウンド2日間でスコアを伸ばして、トータルイーブンパー・20位タイで大会を終えた。

「チャンスは作れましたし、大きなトラブルがなくできたのは良かったと思います」とボギーフリーラウンドを振り返る石川。比較的難易度の低いフロントナインは1バーディにとどまったものの、難しいバックナインで3つスコアを伸ばした。15番パー5では初日はパー、2日目はボギー、3日目もボギーとマネジメントに苦しんでいたが、この日はバーディでリベンジ。

「この一週間はもっと上に行けたという悔しい思いもある。でもドライバーを増やしたなかで、アグレッシブに攻めたのがあまり裏目にでてないのは、技術的にも付いてきているのかな」と成長を実感する一週間となった。

今後は来週の中頃に渡米して今月17日に開幕する海外メジャー「全米オープン」に出場する。会場となるカリフォルニア州のトリーパインズGC サウス・コースは、タイガー・ウッズ(米国)の“庭”として知られ、過去の全米オープンや、米国男子ツアーの「ファーマーズ・インシュランス・オープン」を合わせて、ウッズが8勝を挙げている舞台でもある。

「一番の興味はラフの密集度とグリーンの硬さ。グリーンの速さには限界があるので、硬さがどこまですごいのかと。2007年に世界ジュニアで回って、(ウッズが優勝した)08年の全米オープンを観て、その後、ファーマーズ・インシュランス・オープンで上位(14年に7位タイ)に入れたときもあるので、好きなコースです。全ホールバッチリ覚えているので、記憶がある分、ワクワク感があります」

全米オープンに向けて、今大会では、ティショットで使う新しい2番アイアンや、深いラフから飛距離を稼ぐ7番ウッドを試した石川。47.5インチの長尺ドライバーもテストしていて、「今週は(フェアウェイが)あまりに狭かったので試せなかったですけど、全米オープンには持っていって、レンジや練習ラウンドでは打つかもしれないです」と投入も考えている。いま使っている45.75インチのドライバーよりも「飛距離は10ヤードくらい伸びる」という。

「スコアだけでなく、ゴルフの内容的に全米オープン前の最後のラウンドを(いいかたちで)終えられたのは前向きになれる」。期待感を持って世界で一番難しいといわれるセッティングに挑む。

<ゴルフ情報ALBA.Net>