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「ゼロ以下」の状態から実戦復帰へ 松山英樹、今の心境は「自分が2人いる」

<AT&Tバイロン・ネルソン 事前情報◇11日◇TPCクレイグランチ(テキサス州)◇7468ヤード・パー72>

優勝した4月の「マスターズ」以来となるトーナメント出場を果たす松山英樹が、現地で今の状態や、来週のメジャー大会、そして東京五輪などについて語った。

マスターズ勝者の証であるグリーンジャケットを手に日本に戻ったのは約1カ月前。2週間の隔離期間を過ごした後は、優勝の報告や首相官邸での表彰などで目まぐるしい時間を過ごした。この期間はほぼクラブも握らず、「1回練習場に行きました。練習というほどの練習ではない」という程度。「やっぱり1カ月(のブランク)ってやばいですね」と、ここテキサスでのプレーが正真正銘の“復帰”となる。

先週の木曜日に再び米国に入り、月曜日に会場入りするとその日にアウト9ホールをプレー。翌日は悪天候でプレーができなかったため、残すは開幕前日のプロアマ日での調整のみとなる。そしてこの試合が終わると、来週はメジャーの「全米プロゴルフ選手権」が待っている。

「本当に今の状態は“ゼロ以下”。どうしたらいいのかな。トレーナーもコーチもいないので、あまり無理はできない。それでも、きっかけさえあればよくなることもある。それを早く見つけられるようにしたいですね」

メジャー連勝への期待がかかる試合までに、状態を仕上げていくことになる。その後も「全米オープン」(6月17〜20日)、「全英オープン」(7月15〜18日)などを戦っていき、予定通り開催されれば7月29日からは日本代表入りが確実な「東京五輪」のゴルフ競技が始まる。

新型コロナウイルスがいまだ猛威をふるうこともあり、「やれれば。(日本で)ご飯を食べに行こうと思っても、それもできない。正直どうなんだろう」と今は先行きを見守ることしかできない。この日行われた公式会見の席でも「無事に開催されるのであれば金メダルを目指したいけど、大変な状況。それにかけている人たちのためにやって欲しい気持ちはあるけど、状況を考えるとどうなんだろう。複雑な気持ちです」と、慎重に言葉を選んだ。

それだけに「まずは目の前の試合。来週はメジャーですし、そこを目指してやりたい」と、プロゴルファーとしてのプレーに集中していく。

久しぶりの米国で、他の選手たちからかけられる言葉で、マスターズ制覇の実感も強まった。「成績を出したい自分と、そんな状態ではないと考える自分が2人いる。なんとかしようとは思っていますけど、できるかどうかは分からないです」というなか、まずは復帰戦で今の状態を測っていく。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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