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片山晋呉のミニ大会では、クラブは何本使ってもOK!? 「理由は試合のテンションで試すため」

片山晋呉が企画し、15、16日の2日間で行われたミニ大会。9人の男子プロが出場して2日間のトータルスコアで順位をつけ、優勝から最下位まで賞金が出る真剣勝負だった。ラウンド後に、トータル13アンダーで2位に入った片山のバッグをのぞいてみると、ドライバー2本、パター2本の計16本が入っているではないか。シンゴさん、これって4罰打では?

「いいんです。トーナメントがなくてクラブのテストもできないから、クラブは自由に替えてもいいルールなんです。14本でなくてもいいし、ボールだって途中で替えてもいい」。

エーッ、プロなのにそんなのあり? 自分だってエンジョイゴルファーだけど、ちゃんと14本を守っているのに…。それができるならパターは3本くらい持っていきたい…。話を戻そう。この特殊ルールには試合で試さないと、そのクラブが本当に使えるかどうか分からないという理由がある。

「ドライバーのシャフトを1本テストするのにも、練習場や普段のラウンドでは分からない。試合のテンションの中で試して、初めて発見があるんです。この試合を企画したのは、クラブのテストをする場を作りたかったというのもあります。そうじゃないとクラブセッティングがなかなかできない」。

なるほど。この試合に出場した大槻智春も“うん、うん”とうなずいているぞ。アベレージゴルファーなら練習場で打って良かったらすぐバッグに入れるけど、プロの世界ではいくら練習場で良い球が打てても、試合で一発変な球が出たら、『使えない』クラブに仕分けされるのだ。実際、今季から契約フリーになった片山は、「アイアンは4セット、ドライバーは10本、パターは無限」というほどクラブを持ち込んでいて、初日は4ホールでアイアンセットを全部替えている。別の見方をすると、クラブが決まってないのに、2日間でトータル13アンダーを出しているのだ。

だとしたら、いろんなメーカーのクラブを試しまくっている片山のクラブにますます興味が湧くというもの。「まだ分からないけど、アイアンはプロギアの『RS』になりそう。これは初心者とか中級者向けのモデルだと思う」。よく見ると『RS』と『RSフォージド』のコンボになっている。かつて片山はアベレージ向けの『ゼクシオ』を使って賞金王に輝いたこともある。では、ドライバーは? 「今日はキャロウェイの『マーベリックサブゼロ』とピンの『G400 LS TEC』の2本だけど、どっちも昨日届いた『Tour AD PT-6(X)』をいれてみました。初日と2日目でシャフトも違います」。

3番ウッドと5番ウッドはテーラーメイドの『M6』。そういえば3番ウッドは「中古ショップで6800円で買った」という代物。「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」のインターネット放送で、片山自身が言っていた。「そうそう。市販のアマチュア用のやつを買ったの。ボロッボロの傷だらけでしたよ。でも、『俺を買え』ってクラブが主張してきたんだよね」。

でも『M6』って6800円では買えませんよね。「うん。6800円はちょっと言い過ぎた。1万円くらいはしたと思う。契約フリーだから、量販店にもいくし、中古ショップにも行くし、ヤフオクとかネットでも買いますね。今年はネットで5本くらい買ってる」。相手もまさか片山晋呉が落札していると思わないですよね。「マネージャーの名前で買っていますからね。『もうないから買っておいて』って言って」。

調子に乗って、今狙っている中古クラブなんかも聞いてみよう。「そうだな。ピンの『スコッツデールアンサー』(復刻版ではない)は普通に買っちゃう。使うっていうよりはほしい。もう作ってないからね。あと、フェアウェイウッドではキャロウェイの『X2 HOT』を探している。ソールが白いやつ。誰かまだ使っていたかな。あれが良いっていう人がいるんだよね」。もしヤフオクで『X2 HOT』を出したら、落札者はもしかしたら…。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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