昨年12月以来の実戦プレーとなった「アース・モンダミンカップ」初日を終えた渋野日向子。凡ミスによるペナルティもあったが、渋野を指導する青木翔コーチはどのように感じたのか。
「久しぶりの試合で何かをやらかすとは思っていましたが、まさかのペナルティという…。オーバーパーだったら…」と、まずは思いがけないミスで2罰打を科せられた教え子に“嘆き節”。しかし、イーブンパーという結果については「相変わらず初日がへたくそですが、そこそこでしょう」。ペナぶんを除けば2アンダーのゴルフに及第点を与えた。
4連続パーでスタートした後の、5番ホールでのこと。グリーン上でボールをマークしたが、同伴者のプレーの妨げになるためこれをずらした。しかし、元に戻し忘れてしまい誤所からのプレーで2ペナルティとなった。「直前までキャディの早織と『マークを戻してやろうね』と言っていたのに、『入れることしか考えていなくて』と言ってきました。ただの物忘れ。お恥ずかしい」。失敗に対してはこう厳しい言葉を口にしたが、一方でオフから取り組んできたことに対しては一定の評価を下す。
「オフに取り組んできたアプローチは要所要所で見えました。転がしを多用していたところは良かったですね。無難にパーを獲ることができている。プレッシャーがかからない状態でパーを拾っているので、良くなってきていますね」。グリーンを外しても寄せて、イージーパーを拾う姿が何度も見られた。
ただ、守るだけでは当然スコアは伸ばせない。例年のバーディ合戦についていくには、少し出遅れた感もある。雨模様で地面が緩くなる状態で「最初のほうはショットが当たっていない感じで手前気味。あの軟らかくなったグリーンならキャリーでピンまで打たないといけません。手前手前という意識でやっているとバーディが獲れない。初日からピンに打っていきながらでないと(優勝予想の)トータル20アンダーまで行きません。このペナルティを帳消しにするなら、20アンダーくらいまで持って行ってくれないと(笑)」と、明日以降の巻き返しを期待する。
何かを起こす渋野らしく、ペナルティという話題を提供してくれたが、それだけでなく昨年までとは違った姿に気づいた人も多かったのではないだろうか。今回はネット中継でもそのプレーがたっぷりと放送されたが、昨年と比べてパッティングの動作が大きく変わっている。
「スタンスを狭くしまして、上体を起こしました。分かりましたか? 今までのアドレスより重心を上にしました。極端にいえば長尺パターを使っているかのような感じです。視点が低い位置だとフェースが余計な開閉をすることがあるので、視点を上にもってきました。こうすることでストロークの再現性が高まるんです」。修正するには器具を使う方法もあるというが、アドレスをガラッと変えて、ストロークが一番よくなる方法を考えたそうだ。
昨年と比べると、確かに構えがまったく違う。「今回の構えはボールが目線の下にあること」と青木が言うように、昨年よりもパターを吊った感じが出ている。これに伴い、「この構えに合うようにとPINGさんにパターを注文していて、それが今週の火曜日に届いたばかり。昨日使って、いきなり投入です(笑)」というニューパターは、今までの33インチから35インチに変更。高い視点で構えることで安定したパッティングを実現した。
ひっそりと大きな変化を吹き込んだ青木。残り3日間で目標のトータル20アンダーを果たすにはあす以降、毎日6、7アンダーが必須だ。アグレッシブに攻めると決めた今季。攻める気持ちとニューパタースタイルが火を噴くか。2日目の渋野に乞うご期待!
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