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キムタクになるまでやり続けろ!?“3年後理論”を忘れるな! プロレスラー棚橋弘至に学ぶスターへの10箇条

昨年、空前の“渋野日向子”ブームで一躍注目されたゴルフ界。しかし、男子ツアーでは試合数や観客動員数が伸び悩むなど、人気の陰りがぬぐえないままだ。

かつて同じように、売上高半減の“どん底”を味わったのがプロレス界の新日本プロレス。そこから見事なV字回復を果たし、2018年には売上高が過去最高額を達成。2020年1月に行われた新日本プロレスの東京ドーム2連戦では、計7万人超を動員した。

人気回復のため必要な物はなにか。ブーム再燃のために奔走した新日本プロレスのカリスマ・棚橋弘至選手に、ゴルフ界きってのプロレスファン、中里光之介が教えを請う!

【その10、キムタクになるまでやり続けろ!?“3年後理論”を忘れるな!】

中里光之介(以下、中里)「ここまで色々と教えて頂いて、足りない部分が沢山見えてきました。ファンサービスも、プロモーションもSNSも、まだまだだなって」

棚橋弘至(以下、棚橋)「あとは、プロモーションでもSNSでも、継続することが大事」

中里「今はどんなに人が見ていなかったとしても、やり続けるということですか?」

棚橋「そうそう。僕もプロモーションを始めて、いきなり会社の状態や、会場の熱気が戻ってきたかというとそうではなかった。その時にやっているのは次の大会へのプロモーションではあるけど、その効果が実感できるまでには3年かかると見ておいたほうがいいです。僕はこれを“3年後理論”と言っているんですけど」

中里「3年ですか!」

棚橋「“あれだけ宣伝したのに、全然人が集まらないじゃん”ではなくてね。

プロレスというものを知って、“棚橋”という選手がインプットされたとして、たまたまテレビを観ていてバラエティとかに棚橋が出ていたとして、“あ、この人知ってる”って。

そこからSNSか何かで“あ、近くでプロレスの試合があるじゃん”って、色々な偶然が重ならないと、会場に行こうという気持ちにならない。そういう確率を少しでも上げるために、常になにかしら発信し続けることが大事ですね」

中里「今って、男子プロゴルフ界の中では一番底辺だと思うんですよ。ここからV字回復するには、まだまだここからってことですね。そのためにも、まずは誰かがフライングしないと」

棚橋「そうなんです。感じたら走り出せ!って。考える前に動かないと」

中里「向上心が、ものすごいですよね」

棚橋「もっと先に行くために、もっと有名になります。まだ道を歩けますもんね。今日、コーヒー屋さんからここまで歩いてきましたけど、“棚橋選手ですか?”って言われなかったので…(笑)」

中里「普通声かけられないですよ!(笑)」

棚橋「いやいや、これがキムタクだったら“キャー!”ってなるのに(笑)。もっと向上心を持ってね。とにかく、何事も言い続けること、やり続けることが大事なんです」

中里「男子ゴルフ界は、まだまだこれからですね。本当に勉強になりました。ありがとうございました!」

(※取材は3月23日に実施致しました)

■棚橋弘至(たなはし・ひろし プロレスラー)

1976年11月13日生まれ、岐阜県出身。99年に立命館大学を卒業し、新日本プロレスへ入門。同年10月にデビューを果たす。IWGPヘビー級王座に何度も君臨。「100年に一人の逸材」というキャッチフレーズで知られ、現在もエース選手として活躍している。

■中里光之介(なかざと・こうのすけ プロゴルファー)

1992年8月16日生まれ、東京都出身。杉並学院高等学校卒業。高校3年生でプロ宣言し、13年にはアジアンツアーに参戦。16から17年にかけて男子下部ツアー(現AbemaTVツアー)で計3勝をマーク。19年はQTランク2位でレギュラーツアーに参戦、「フジサンケイクラシック」10位タイなど成績を残した。

<ゴルフ情報ALBA.Net>