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再開に向けて進む米PGAツアー 観客入場可大会でもチップ埋め込み密集管理

米国男子ツアー(米PGAツアー)が6月11日開幕の「チャールズ・シュワブ・チャンレンジ」からのツアー再開に向けて、着々と準備を進めている。現地時間8日、選手に“健康と安全のためのプラン”が送られ、ツアーオペレーションのチーフを務めるタイラー・デニス氏がツアーの再開が予定通りに進んでいると確認した。

「選手、キャディのほか、大会に必要な人々の安全を、プレーに支障なく守ることが最重要」とし、ウイルス検査の詳細は再度来週に選手に送られるが、まず自宅にて自分でテストを実施、その後会場に到着して検査、さらに週半ばにもう一度検査を実施する。また選手は全員一つのホテルに滞在し、コースでも“ソーシャルディスタンス”を取ることが原則となる。

一方、4戦目までは無観客試合となるが、現在は5戦目の「ジョン・ディア・クラシック」以降はギャラリーの入場が予定されている。が、その様相はこれまではとは一変するようだ。

観客が入場可となる2戦目、「メモリアル・トーナメント」ではチケットの販売数を制限し入場人数を少なくする。これまでの50%ほどに想定、チケット(バッジ)にはチップが埋め込まれ、コース内のどこに人が集中しているかが分かるシステムが考えられている。もっとも大きく変わるのはギャラリースタンドの設置がほとんどの大会でされなくなるという。これはテレビ観戦するファンにとってもこれまでとはまったく違う大会の映像になる。

ツアー再開後はたとえファンが戻ってきてもまるで違う世界になるようだ。(文・武川玲子=米国在住)

<ゴルフ情報ALBA.Net>