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300万円の損失に「覚悟はしていたが…」 コロナによる大会中止が周辺ホテルに大打撃

本来なら、週末まで予約表は満室のはずだった。すっかり空きが出てしまった状況に、ホテルの関係者からはため息が漏れる。

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、開幕から2試合が中止となった国内女子ツアー。今週は2戦目の「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」が行われるはずだったが、大会中止に伴いコース周辺のホテルでは当然キャンセルの連絡が相次いだ。

例年、多くの大会関係者が利用している近隣のホテル数軒では、それぞれ満室となっていた100室前後がすべてキャンセル。大会本戦は金曜日からの3日間とはいえ、選手や関係者は練習日や決勝ラウンドを見越して、月曜日から土曜日までホテルを押さえることがほとんど。海外から来ている選手や関係者の中には帰りの飛行機便によって日曜まで宿泊する場合も多い。

金額にして、1施設あたりおおよそ300万円以上の損失。観光客の減少に重ねての痛手に、「他のスポーツへ影響が出ていたので、ゴルフも無理だろうなと覚悟はしていましたが…。まったく先が見えない」と、ホテル側も頭を抱えている。

周辺の観光地でも営業停止を余儀なくされているところが多く、観光目的の宿泊客からの収益も例年の半分以下。コスト削減や感染防止も兼ねて、ホテルのレストランや売店では営業時間の短縮や休業の対応をとっている。感染予防としては、マスク着用や消毒のほか、出勤前に体温測定を義務づけるなど徹底している。

10日(火)には、政府が第2弾の緊急対応策として、全国の大規模なイベント自粛をさらに10日程度継続するよう要請。観光産業でも先が見えない戦いはまだ続きそうだ。

<ゴルフ情報ALBA.Net>