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女子プロの入会年で見ると、90年代入会者はゼロ 19年テスト合格者が最多【まるごと女子ツアー:入会年】

国内女子ツアー開幕まであと1カ月半。今年も「ダイキンオーキッドレディス」から37試合が行われる。通年の出場権を持つ賞金シード選手は50人。さらに前半戦の出場権を持つ選手は昨年の賞金ランキング51〜55位の選手やステップ・アップ・ツアーの賞金ランキング1、2位など。そのほか、QT上位者も前半戦出場権を保持。そんなツアーの主力選手94人のデータをとことんチェック。入会年を見てみると…。

19年プロテスト合格者の初々しいスマイル【写真】

女子ツアーが変革期を迎え、正会員でなければ、QT受験資格を失うことになった。正会員になるには、プロテストに合格するか、ツアーで優勝、賞金シード権獲得という道をたどるしかない。

非会員であっても、単年登録者としてQTを通過すれば出場できていたのが、今季から実質この制度は廃止。ステップ・アップ・ツアーで賞金ランキングトップ2に入るか、賞金シードから漏れても、レギュラー賞金ランキングで51〜55位に入れば、来季前半戦の出場権は確保できるが、道は険しい。

そんななか、主力94選手を見てみると、プロテストに合格し正会員となっている選手は75人。ツアー優勝や賞金シード獲得で正会員となった選手が18人。唯一正会員でなく、単年登録者として参戦するのが昨年のステップ賞金女王のヌック・スカパン(タイ)だ。

プロテストに合格し正会員となっている選手を見ると、合格・入会年度は全員2000年以降。もっとも古い選手で00年入会の大山志保と李知姫(韓国)。その次にキャリアが長いのは上田桃子で05年入会。次いで06年の笠りつ子、有村智恵、藤田さいき、全美貞(韓国)となっている。

若返りが進むツアーのなか、00年から10年までの合格者は17人。対して、11年から19年までの合格者は58人と、圧倒的に多い。特に多いのは、19年合格者で11人。00年度生まれのいわゆるプラチナ世代に加え、昨年から高校3年生も受験できることになった。そのため、高3トリオの西郷真央、山下美夢有、笹生優花の3人がQTを突破し、今季は前半戦を戦うことになる。

さらに19年合格者には安田祐香、西村優菜、吉田優利ら国内外の大会で活躍してきたプラチナ原石たちがひしめき合い、20歳前後の選手たちがツアーを席巻することも大いにありそうだ。

次に多いのは18年合格者で10人。この中には、17年に大挙してプロテストを受験し惜しくも不合格となった黄金世代らも加わった。渋野日向子、原英莉花、大里桃子、高橋彩華らは1年遅れでの合格だったが、19年は全員がツアーで活躍。17年に一発合格を果たした勝みなみ、小祝さくら、新垣比菜らとともに一大勢力ぶりを見せつけた。

プロテスト合格を経ずに正会員となった選手たちはほとんどが外国人選手。ただし、畑岡奈紗や古江彩佳のようにツアー優勝、プロ転向した例もあり、昨年初めて国内ツアーに本格参戦し、賞金シードに入り正会員となった宮里美香らも含まれる。

【今季の主力94選手のプロテスト合格年】

2000年 2人

2005年 1人

2006年 4人

2007年 2人

2008年 5人

2009年 2人

2010年 1人

2011年 3人

2012年 4人

2013年 5人

2014年 6人

2015年 6人

2016年 4人

2017年 9人

2018年 10人

2019年 11人

計    75人

※プロテストを経ずにツアー優勝やシード獲得で正会員入りした選手 18人

※非会員(単年登録者) 1人

<ゴルフ情報ALBA.Net>