<JLPGA最終プロテスト 最終日◇7日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6462ヤード・パー72>その“参戦”が大きな話題になっていた韓国ツアー通算20勝のパク・ミンジは、トータル5アンダー・6位タイで貫禄の合格を果たした。
母国で2021、22年と2年連続の賞金女王に輝いている実力者にとっても、プロテストは決して楽な戦いではなかった。6、7番の連続ボギーで、ボーダーラインが気になる位置まで後退。「ハーフターンする時に15位という順位を見て、『これで落ちたら来年また(テストを)やらなきゃいけないのかな』という考えがよぎりました」。こんな弱気の虫も顔を出したが、“そんなわけにはいかない!”と自らを鼓舞。「本当に冷や汗が出る思いで…今すごく疲れてます」と全力を注ぐ4日間だった。その緊張感は「大会の最終日最終組の時の気持ち」と表現する。ただ、改めて日本のゴルフ環境の高さを感じる1週間でもあった。「韓国のプロテストは練習場はマットで打っていて、芝生の練習場は提供してくれない。アメリカに近いというか、環境が良いなと感じました」。さらに悪天候で中止になった3日目の対応も、「非常にスムーズで迅速に処理をして、選手たちを保護してくれた」と好印象を抱いた。この後始まるQTにも参加。来年のレギュラーツアー出場権獲得を目指す。ただ“大物”ゆえに、すぐに日本ツアーに完全参戦とはいかない。「韓国で必ず出なければいけない試合もある。韓国は4月に始まるから、その前に日本で3、4試合出られるなら出るつもり。前半で合計6〜7試合を目標にしています」とプランを明かした。そしてもうひとり、今年の韓国ツアー開幕戦を制したイム・ジンヨンも、トータル7アンダー・5位で日本ツアーメンバーになった。「最初は無事に終わったなという感じだったんですが、写真を撮ってインタビューを受けると、だんだん実感が湧いて気分が良くなります」と笑顔もこぼれる。プロテスト参加の理由については「日本ツアーに対して憧れもありましたし、日本はコースもすごくいい。選手をとても大切にしてくれるとも聞いていました。なので私も挑戦してみたかったし、様々な経験をしたかった」と話す。今年7月に23歳になったイム・ジンヨンにとって、その開幕戦の勝利がツアー初優勝で、これにより2年間のシード権を得たことも、日本のプロテスト受験を後押しした。関係者たちと話し合いもするが、こちらは基本的に日本に軸足を置きたい考えだ。アプリで日本語も勉強中と、溶け込む準備も進めている。母国ではパク・ミンジは、その名前から『MJ』の愛称で親しまれている。「マイケル・ジョーダンもMJだし、スパイダーマンのガールフレンド(メリー・ジェーン・ワトソン)もMJなので気に入ってます」。またイム・ジンヨンは『国民の妹』というニックネームで、「最初は少し恥ずかしかったけど、今はすごく気に入っています」とニッコリ笑う。今年は“キューティフル”という呼び名で人気を博すパク・ヒョンギョンが、日本ツアー優勝により正会員になったが、プロテストから資格を得た韓国の実力者2人も、来季のリーダーボードを賑わす存在になりそうだ。(文・間宮輝憲)
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