「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で、最終日を単独トップで迎え、4バーディ・1ボギーの「69」をマークし、今季国内4勝目を飾った桑木志帆。そのスイングをプロコーチの南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。
【連続写真】お腹を凹ませて手元を超低くインパクト! 桑木志帆のアイアンスイング
◇ ◇ ◇個性的な動きが見られるスイングですが、アマチュアにも参考になるポイントが数多くあるので、そのスイングをじっくり解説したいと思います。【棒立ち気味の構えからヒザを曲げて沈み込む】自然体で棒立ち気味に立つアドレスから、切り返し以降はやや沈み込み、ヒザと腰の曲がりが深くなっています。下半身を踏み込みながら前傾を保つ、理想的な動きです。アドレスでヒザは前に出し過ぎず、前傾は浅くても、しっかりと股関節に乗ること。前傾角を保ちやすくなり、桑木プロのようにダウンスイング以降、沈み込むように振っていけます。【ダウンで手元が腰より低い位置に下りる】手元が腰より低い位置まで下りても、クラブはまだ地面と平行です。ダウンスイングで手元を低く保ち、腕とクラブの角度を維持することが、ショットの安定につながっています。手元が低い位置にありながら右ヒジが曲がっていることから、腕ではなく、下半身の動きでクラブを引っ張り下ろしていることが分かります。ここまでクラブを引きつけてもクラブが寝ることなくミートできるのは、下半身の回旋力が強いから。ダウンスイング前半を下半身でリードする、お手本のような動きです。【右ベタ足をキープしてお腹を凹ませる】桑木プロのスイングの特徴は、右ベタ足です。フォローで手元が肩の高さまで上がっても、右足は地面から離れない粘り強さがあります。ここまで粘れれば、ボールがフェースに乗る時間が長くなり、方向性が安定します。入射角もきつくならず、フェースローテーションも少なくなります。ダウンスイングの早い段階で左足に体重が乗っているので、右ベタ足でも引っかけることがありません。桑木プロほどではないにしろ、インパクトまで右ベタ足を意識して振る練習を取り入れれば、スイングに良い影響が出ると思います。ポイントは、ダウンスイングで上体の伸び上がりを防ぐこと。まずはハーフスイングで練習してみてください。気をつけたいのは腰の動きです。前傾をキープできない原因として、切り返し後にクラブをインサイドから下ろそうとして、右ヒジを絞ってしまう動きが考えられます。こうなると、回転が詰まって体が起き、手元も浮いてしまいます。切り返しで左足を踏み込むと同時に、お腹を凹ませてみてください。イメージが出にくいなら、お尻でも構いません。お尻を背面に引くようにしてみましょう。この動きによって右腰が浮かず、手元が自然に落下します。前傾が保たれ、無理なくインサイドからクラブを下ろせます。■桑木志帆くわき・しほ/2003年生まれ、岡山県出身。24年6月の「資生堂レディスオープン」でプロ初優勝。最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」でメジャー初優勝を果たす。26年に「AIG女子オープン(全英女子オープン)」で海外メジャー初優勝。「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で今季国内4勝目を飾った。大和ハウス工業所属。■解説・南秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーだった父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブを使うことを主軸とした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。�潟{ディスプラウト所属。
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