米女子ツアー参戦3年目にして、ついに悲願の初優勝を果たした吉田優利。「BMW女子選手権」の翌週のマレーシアで彼女のキャディバッグを覗くと、開幕戦(タイ)からブラッシュアップされた絶妙なクラブ選びと、トッププロらしからぬ“意外すぎるこだわり”が見えてきた。
多くのツアープロが特別なプロトタイプやカスタム研磨ヘッドを求めるなか、吉田の口から飛び出したのは驚きの言葉だった。 ■「プロトタイプは使いたくない」すべて吊るしの市販品! 「私仕様にしているものはないですね。(米国仕様として)ウェッジのバンスを落としたくらいはお願いして、あとは正規(市販)品のままです。(アマチュアに勇気を与えるとか)けっこう凄いよ、って言われますけど、私はプロトタイプは使いたくない。プロトタイプだと、いざとなった時に合わせられないじゃないですか。何かあったら売っているものをそのまま使える。ボールも売っているもの。それがいいんです」
シャフトの細かなスペックも「あまり気にしたことがなくてお任せしています。元々クラブにうるさくはないけど、プロ入り後の方がうるさくなくなりました」と笑い、ブリヂストン担当者の薦めに応じる形。 ■選ぶ基準は“顔”一点! 新アイアンを見送り『241CB』を継続 「調整に時間がかかる」ため、頻繁なクラブ変更には慎重な吉田が最も重視するのは、アドレス時の“見た目”だ。「一番大事なのは顔です。顔がダメだったら打たないかも。構えたときに真っすぐな顔が好き」。
新アイアンもテストしたが「ちょっと大きかった」と、愛着のあるブリヂストン『241CB』をそのまま継続。このシャープなアイアンが、優勝を手繰り寄せた17番の完璧なバンカーショット(PWを使用)を生み出した。 ■タイの開幕時からウッドに変化が 開幕戦からの大きな変化はウッド類にある。フェアウェイにキャロウェイ『QUANTUM MAX(18°)』を5Wに。さらにテーラーメイド製UT『Qi35』(22,25°)には、信頼のハイブリッド用シャフト『ATTAS EZ75S』を装着した。 1Wは小ぶりで操作性の高い『BX1ST』、3Wには今なお名器と名高い『SIM2 MAX』を据え、使い慣れた『スピーダーNXグリーン』で統一。新旧・メーカーの垣根を越え「顔が良く、振ってすぐ良いと感じた市販品」だけを厳選した14本が、彼女の米ツアー初勝利をがっちりと支えていた。 【吉田優利の優勝セッティング】1W:ブリヂストン BX1ST(9.5° スピーダーNXグリーン50S)3W:テーラーメイド SIM2 MAX(15.0° スピーダーNXグリーン50S)5W:キャロウェイ QUANTUM MAX(18.0° スピーダーNXグリーン60S)4,5U:テーラーメイド Qi35(22,25° ATTAS EZ 75S)6I〜PW:ブリヂストン 241CB(KBSツアー90S)48,52°:ブリヂストン BRM2(KBSツアー90S)58°:ブリヂストン BITING SPIN(KBSツアー90S)PT:オデッセイ O-WORKS BLACK #2WBALL:ブリヂストン TOUR B X
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