<コマツオープン 2日目◇2日◇小松カントリークラブ(石川県)◇6919ヤード・パー72> 国内シニアツアーの3日間競技で、熱戦が繰り広げられている。第2ラウンドを終えて、トータル11アンダーの単独首位に増田伸洋、1打差の2位タイに賞金ランキング1位で今季3勝の宮本勝昌、同2位の岩本高志、永久シード保持者の片山晋呉、2打差の5位に歴代賞金王の60歳・寺西明が続いている。
2日目の最終組は宮本、片山、増田、寺西の4人。「面白くていい組み合わせ」と片山が言うように、ラウンド中は4人で会話を交わしながら歩く姿が多く見られた。いずれも前半からピンにビシビシとつけるショットを披露し、首位が次々と入れ替わる展開となった。初日に7アンダーの「65」をマークし、2日目を2位で迎えた片山は、ボギーなしの3バーディを奪い「69」でプレー。今季初勝利へ向けて、優勝戦線をキープした。今週は、「いい感じでやれている。楽しみです」と話す。5位で終えた前戦の「日本シニアオープン」まで46.25インチの長尺パターを使用していたが、「テレビで自分のことを見たときに、『ちょっと長いのかな』と思って、一番短いのにした」と、今大会開催前日の水曜日に43.5インチへ変更。「パターもいいです、とっても」と、2日間を終えて手応えを得ている。
日大ゴルフ部時代からの戦友、宮本とは2日目に続き、最終日も直接対決。「あと何十回、こういうことができるか。そのなかの一つだと思ってやりたい」。そう語る表情には温かさがにじむ一方、勝負への闘志も宿っていた。8アンダーの単独首位で滑り出した宮本は、「なかなか上手くはいきませんでしたが、まあ最低でもないかなと」と「70」で回ったこの日を振り返る。「一緒に回っているノブ(増田)も、(片山)晋呉も、寺西(明)さんも粘り強くみんなやっていた。粘り強さは負けないようにしなきゃいけないと思いながらやっていました」と、賞金ランキング1位の意地を見せた。警戒するのは同組だけではない。「岩本(高志)ちゃんがまた早々に上位争いに来ていたので、『また岩本か…』と思いながら後半はプレーしていました(笑)」。今年トップ10入りを1度しか外しておらず、今季2勝目がかかる岩本の存在も大きい。同じく岩本を意識するのは、単独首位の増田だ。「最近ノリノリの岩本高志がいるから、負けないように頑張ります」と話す。「ガツガツ行き過ぎると、このコースのワナにハマりそうな感じがするから、最初のほうは丁寧に。(2日目は)自分なりにね、伸ばせた。単独トップで終われたし、85点ぐらいはあげる。あした勝って、100点にします」と、2年ぶりのツアー4勝目へ意気込んだ。そんな岩本は、連日の「67」をマーク。スコアだけを見れば好調を感じさせるが、「実はすごく調子が悪くて。毎回『どうしよう、どうしよう』と思って打っている感じ」と明かした。スタートホールではフェアウェイ中央に運び、ギャラリーから拍手が贈られていたが、その後はショットを打ち終えるたびに首をかしげるシーンが何度か見られた。「パッティングがよかった」とスコアをまとめた一方で、ショットへの不安は残る。昨年大会でも優勝争いを演じたが、最終日に「75」とスコアを落として8位タイでフィニッシュ。リベンジといきたいところだが、「成績というよりかは、ショットをどうにかしたいということで頭がいっぱい」というのが本音だ。結果ももちろん大事。ただ、最終日に岩本が求めているのは、自身が納得できる一打を取り戻すこと。一つ、ひとつのショットに手応えを重ねた先に、今季2勝目が見えてくる。実力者がひしめく優勝争い。最後に勝利を手にするのは誰なのか、目が離せない。(文・高木彩音)
<ゴルフ情報ALBA Net>




