今季「AIG女子オープン」(全英)を制し、国内3勝目も挙げてメルセデス・ランキングでトップを独走する桑木志帆。トータルドライビングでも2位に入るドライバーの名手だが、その上手さは【打痕】にも顕著に表れている。普段から『GCクワッド』で打点のズレをシビアに見ながらフィッティングとレッスンを行う、ティーチングプロの長谷川ケント氏に、女子プロの打痕に学べる点を聞いた。
まずは、桑木志帆の以前使用した1W(『BX1 LS』 9°)の打痕を見て絶句する長谷川。「ボールの赤いマジックが、ブリヂストンが打たせたいフェースデザインの通りに完璧に打痕が揃ってますね」と驚く。「これだけセンターで打てば、ギア効果による曲がりも少ないはずで、トータルドライビング2位の結果からも相当自信を持って打てているでしょうね」と羨ましそうに語る。 「クラブに貪欲な上級者のお客様が多い当店でも、『ド芯を喰った』と仰るショットを『GCクワッド』で測ると、15mm以上ズレていることも多々あります。僕らティーチングでも一桁ミリ台のトウ・ヒールのズレは普通にあるので、この揃い方は驚異的。最近のドライバーだと『芯に当たった』音や感触が得られるのは【トウに15mm、ヒールに15mm】程度だと思うので、これより内側の打点を目指して練習やフィッティングを行いたいですね」ただ、アマチュアの練習環境でチェックできる人は少ない。そして、今年の最新ドライバーには「どこに当たったか?」がボヤけやすいモノも一部にはあるという。
「昔のフルチタンに比べると、最近のカーボンフェースや、複合フェースの一部はどうしても【どこに当たったか】の判別が乏しくなりがち。チタンだと外したときの嫌な感触や音がダイレクトに伝わりますが、カーボンフェースは打感がマイルドで芯を外しても『いい当たり』と誤解する人がかなりいます。中・上級者でも多いので、桑木選手のように赤マジックで日々打痕をあえて残すのはアリかも…」 ボールに線を引く際の、「赤マジック」に違和感がある人でも、「白い木製ティーは打点チェックのバロメーターになるかもしれません」と長谷川氏は言う。 「ブリヂストンもそうですが、タイトリストやスリクソンなど、最近はフェースにザラつきがあって木製ティーの塗装の色が残りやすい1Wも多くなりました。黒いフェースに白いティーの痕がはっきりと残るので、この範囲も多くの女子プロのように【ボール1個以内】の幅を目指せば一つのバロメーターになりますね」。 ■解説:長谷川ケントティーチングプロ。東京・市ヶ谷で「4plus Fitting Labo & Golf Salon」のフィッターも務める。動作解析「ギアーズ」や弾道計測器「トラックマン」、「GC Quad」を駆使して、スイングとギアの両面から悩めるゴルファーをサポートしている
<ゴルフ情報ALBA Net>




