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倒産・廃業はバブルの遺物? ゴルフ場の淘汰と「自分に合ったコース選び」の深い関係

近年よく耳にするゴルフ場の倒産や廃業。バブルの時代に次々と誕生したコースが少なからずなくなっている。日本のゴルフ場は、このまま数を減らしていくのだろうか? そんなゴルフ場について、四六時中ゴルフ漬けのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が語る。

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「滅多に会えない恩師と、やっと念願叶ってゴルフをご一緒することになった。お互いの年齢などを考えると最初で最後のゴルフになると思うので、普段できないような名門コースで想い出作りをしたい。いきなりで恐縮だけど、紹介などしてもらうことは可能だろうか?」学生時代に仲良しだった友人から相談されました。普段は会員の同伴以外はプレー不可の名門コースですが、真夏に限ってビジターの組でも紹介だけでプレーできるというケースは珍しくありません。暑い期間はメンバーの来場が極端に減り、名門ほどコースがガラガラになるからです。知り合いの会員に事情を説明して、希望日とプレーする人の情報を伝え、快諾してもらいました。友人にはドレスコードやキャディへの心付けなどがスマートにできるように注意点をレクチャーして、紹介してくれる会員の名前と住所を送り、簡単で良いのでお礼状と菓子折を送って欲しいと伝えました。みんながハッピーで、ウィンウィンなお話です。ホンワカして良い気分になりました。最近はハイシーズンになると都会から近いコースは平日でも満員御礼になっているというのは有名な話です。バブルの頃と比べれば、まだまだ雲泥の差がありますが、コースによっては過去最高の利益を上げているという景気の良い話をよく耳にするようになりました。努力は報われるというケースも多く、スッキリとしたり、感心したりしています。その一方で、都会から遠いゴルフ場ほど、集客に苦戦する現実は変わっていません。メガソーラーの会社がコースを買い取ったという話は少なくなってきましたが、まだ耳にします。バブルの頃にゴルフ場を造り過ぎたせいだという分析をする人が多いようですが、そのために安くプレーできるコースが豊富にあり、若いゴルファーが急増したのも事実で、一概に悪いことばかりではないのです。飲食業と同じように、お客様に合わせた多様な需要と供給のバランスをゴルフコースも完成しつつあります。高級店もあれば、チェーン店もあって、定食屋や立ち食いそば屋や回転寿司もあることで成り立っているように、ゴルフ場も多様な棲み分けができてきたのです。ゴルファーが自分に合ったコースを選べるのが理想のスタイルです。その結果、需要がないコースはなくなっていき、需要があるコースはちゃんと利益が出るようになってきています。バブル期に大量に造られたゴルフ場が全て消えるということはありません。需要は確実にあるからです。かなりへんぴな所にあるコースでも、バブル期以来久しぶりに休日にキャンセル待ちが出る満員御礼になるのがその証拠です。危機感があるのは、かつての高級ゴルフ場で、そのプライドを捨てきれないことで、需要と供給のバランスからはみ出てしまっています。そういうコースは、倒産したり、廃業したりするケースが、今後もう少しは出るかもしれません。ゴルフ業界の栄華必衰を見届けるのも、ゴルフの内です。需要は今まさにゴルフをしている僕らが作っていくものです。自分に合ったゴルフ場を見つけていくことが、結果的に多くのコースを存続させるパワーになっていくことを意識して、この国のゴルフ場を守っていきましょう。篠原嗣典ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験しゴルフと恋愛のために生きると決意。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。ベストスコア「67」、ハンディキャップ「0」。

<ゴルフ情報ALBA Net>

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