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「ロフト31°こそ日本人に合う」最適解!? スリクソンとブリヂストン、国産・軟鉄鍛造のツートップの良さを語る専門店がある

昨今、海外ブランドの華やかなプロモーションに目が向きがちで、ドライバー市場では押され気味な国産メーカー。しかし、アイアンとなると話は全く別だ。ゴルフ専門店『VGFS』設置店では、「中・上級者ほど国産の軟鉄鍛造にたどり着く」とフィッターの藍川朋久氏は語る。

【画像】ライバル2社の新作「7I」を構えた顔つき

『VGFS』とはVictoria Golf Fitting Systemの略で、クラブにセンサーを付けて試打するフィッティングシステムのこと。ゴルファーの【日替わりの調子】に左右されず、一人ひとりの振り方やフェース開閉のクセを可視化し、合うヘッドとシャフトを推奨。ヘッドもシャフトも物性を捉えた膨大なデータベースを持ち、そこからヘッド・シャフト・スイングのマッチ度を総合的に「%」で表示する仕組みだという。

連載6回目は、ツアーでも大注目を集める国産二大巨頭の新作軟鉄鍛造アイアン、ブリヂストン(BS)の『100CB / 200CB+』シリーズと、スリクソン『ZXi7 / ZXi5』シリーズを中心に、その進化と真価について、藍川氏に熱く語ってもらった。 ■ 砂川公佑の初優勝を支えた『200CB+』は「打感が重い」 まず前半にスポットを当てるのは、先週シンガポールで日韓共催の「Shinhan Donghae Open」でクラブ契約フリーの砂川公佑が『200CB+』を武器に見事な初優勝を飾るなど、勢いに乗るブリヂストンだ。「241CB、242CB+も名器ですが、新作も凄い」と藍川氏は優秀な前作比較でも「進化が見られる」と話し出す。

「BSは前作も形状や抜けだけでなく、打感の評価が高かったですが、新作はさらにフィードバックが良くなりました。背景にあるのはバックフェースの肉厚配分を徹底的に見直し約4gの余剰重量を最適な位置へ再配分したこと。さらにフェースの溝(ミーリング)を強めたことで、ボールの食いつきが良くなったことが挙げられます。 私が感じたのは『BSの打感は重い』ことで、S20C製なのにお客様によっては『S15C製より柔らかく感じる』と言う人も多い。『100CB』はどこに当たったかのフィードバックを凄く感じて、これは球を長く押し込める証拠。BSは上級者ほど『打感だけでなく打点ブレにも強い』と言われることも多く、実戦向きに感じますね」(藍川氏) さらにブリヂストンは、メーカー公式で『コンボ(異モデルの組み合わせ)』を推奨している点も強みだ。

「BSの2モデル(76.3mm/79mm)のサイズ差はスリクソンより大きめですが、ロフトの流れも計算し尽くされていて、ロングアイアンを『200CB+』、ショートアイアンを『100CB』にするコンボも意外と組みやすい。シャフトも重量フローを考えた設計が標準スチールで選びやすいため【上の番手が重くてしんどい】といった悩みを自然に解消しやすいです」(藍川氏) ■ 『ZXi5』の7Iロフト31度が絶妙! 「完成している」スリクソンはやはり本命 そして、BSの対抗馬として藍川氏が「ロフト設定が巧みすぎる」と、さらなる熱弁を振るうのがスリクソンの新作『ZXi』シリーズだ。特に、アマチュアゴルファーに鉄板の人気となってきた『5』への信頼度は今作も全く揺るがない。

「形状やソール幅といった、評価の高い顔や形状は選手たちが嫌がるため一切変えず、冷間鍛造のプロセスを突き詰めて内部の打感をより柔らかく進化させています。何よりアツいのが『ZXi5』の【7番で31度】という、不変のロフト設定ですよ。海外メーカー製アイアンだと、代替わりで飛びにふって28?29度に立てたりしがち。 ましてやロフト30度でも少し噛むとスピン減で飛びすぎてタテ距離がブレがちになるし、32度以上だと少し薄いと【飛ばない…】と自分のパワー不足に悩むことになる。この『31度』というのは飛び・上がりやすさ・タテ距離の合いやすさが全部丁度よく、現代日本人への最適解でオンリーワンな設計だと言えます」(藍川氏)

さらに完成されたV字ソールも変わらず効果を発揮しており、「ダウンブローが強い方の中にはロフトが寝た【ZXi7の方が飛ぶ】という声も多く、それほどV字ソールが効いている証拠」だという藍川氏。加えて、スリクソンは『コンデンス鍛造』のネックによって、長年使っても歪みや誤差が出にくい点も「上級者は見逃せない」。 ■ 遠藤製の打感は「暗闇」でもOK!? ドライバーは海外ブランドを選びがちな人が多いが、藍川氏は「アイアンこそ国産の真価が一番出るカテゴリー」と断言。今回、スリクソンもブリヂストンも遠藤製作所製で、軟鉄の素材・構造に関係なく「長く使いたい人、打感の“質”にこだわる人には特にオススメ」だと強調する。

「上級者が求める本当の打感の良さとは、単に【柔らかければ良い】という訳でもありません。『あ、少し薄かったな』と思ったら、10ヤード手前に落ちるというように、自分の脳内イメージと実際の飛距離・落とし所が一致することです。仮に暗闇で打ったとしても【球筋が想像でき、結果が一致する】。この感動は国産の軟鉄鍛造ならではですよね」(藍川氏)

VGFS診断でも、入射角の強さや開閉度合いが個々に見れるほか「構えた位置からインパクトでどれくらい手が浮くかの【トウダウン】もVGFSは数字で可視化します」。ダウンブローが強い人や打感重視なら『100CB』や『ZXi7』、適度な飛距離と安定感を求めるなら『200CB+』や『ZXi5』を試してみたい。 ツアーを制したBSの勢いをとるか、絶妙な31度ロフトのスリクソンをとるか。秋のゴルフシーズンに向けて一生もののアイアンに出会いたい人は、ぜひお近くのVGFS設置店で体感してみてほしい。 ◎ 取材協力/ヴィクトリアゴルフ世田谷店

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