このエントリーをはてなブックマークに追加

なぜ安田祐香は正確にドローを打てる? 「低く長いテークバック」による、プロ入り後の超進化 #優勝者のスイング

ドローヒッターであり、「NEC軽井沢72ゴルフ」で圧倒的な強さを見せた安田祐香。インから振り下ろす彼女のスイングを、プロコーチ・南秀樹が分析。アマチュアが参考にしたいポイントも教えてもらった。

【連続写真】ヘッドを低く長く引くテークバックに注目! インから下ろす安田祐香のドライバースイング

◇ ◇ ◇ドローヒッターであり、正確なショットが武器の安田プロ。彼女のスイングはアマチュアにもお手本になるので、アドレスからじっくり解説したいと思います。【背筋を意識した美しいアドレス】正面から見ても、また後方から見ても理想的なアドレスをしています。アドレスから真っすぐ飛びそうと思わせるポイントは、姿勢にあります。スッと立ちつつも、どこか安定感があって、多少のことではぐらつかない。背筋を使えているんです。この状態なら、テークバックで前傾が起き上がることはないですし、トップでもクラブを支えやすいといったメリットがあります。ただ、背筋を使うには腹筋を使うことも必要。体の前と後ろをセットで意識したいものです。【高く大きなトップが飛距離を生む】ワイドなテークバックから、高く大きなトップポジションへとクラブを上げていきます。そのトップではややシャフトがクロスし、右ヒジも高い位置に収まっています。アマチュアが「トップは高く大きく」を意識すると、右ヒジが引けたり、右上腕が内側に回ったりして、フライングエルボーになりやすい。ダウンスイングで振り遅れてしまうので要注意です。【リバースピボットが軽減された】進化を感じるのが、バックスイングで左、ダウンスイングから右に乗るリバースピボットが修正されている点です。プロに入ってから徐々に修正されてきたポイントですが、今季はさらに、その傾向が消えていると思います。練習では「テークバックを低く引くこと」で、右足に体重を乗せて、手先でクラブを上げることがなくなり、インから下ろせるようになった。その結果、右に真っすぐ出るミスが軽減されたそうです。私も経験がありますが、細身の人は低いテークバックを意識すると、右足に乗り過ぎて戻すのが大変になります。スイングの調子を左右することですが、今の安田プロはこの始動の仕方が合っているのだと思います。【ドライバーを浮かせて物を押すドリルが◎】テークバックを低く引き体を使ってクラブを上げる動きは定番ドリルとして知られ、「手打ち」の矯正には高い効果が見込めます。アイアンでバックフェース側に置いたボールを押すドリルもいいのですが、おすすめはドライバーでヘッドを浮かせた状態でテークバックして物を押すドリルです。ヘッドの高さにボールが入った段ボール箱などを積み、高さを調整。やや重さがあるものをバックフェース側に置いて、テークバックで押してみましょう。クラブが長く軽いため、最も手先で上げやすいドライバーでこのドリルを行うと、体でクラブを上げる感覚がつかみやすくなります。低く長くテークバックするには、シャフトを含めたクラブ全体を低く動かす意識を持ってください。その中で、クラブとの同調を高めるには、右手の握り方も大切です。フェースが開くなら下から持ち過ぎている、また、スムーズさに欠け、詰まるような感覚があるなら、上から持ち過ぎていることが考えられます。いろいろな握り方を試しながら、挑戦してみてください。■安田祐香やすだ・ゆうか/2000年生まれ、兵庫県出身。ジュニア時代から活躍し、キレのあるドローボールを武器に2年連続で勝利を挙げる実力者。26年に「NEC軽井沢72ゴルフ」で合計26個のバーディを奪う新記録を達成して、3勝目を挙げた。NEC所属。■解説・南秀樹みなみ・ひでき/プロゴルファーの父の影響でゴルフを始め、高校卒業後にティーチングプロ資格を取得。クラブの特性を生かした指導法に定評があり、幼少期から鈴木愛を指導するなど、多くのツアープロをサポートしている。(株)ボディスプラウト所属。

<ゴルフ情報ALBA Net>

【関連記事】