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梅山知宏が師匠に“恩返し”の大会初優勝 伊澤利光と取り組んだゴルフ改革の日々【MAIN STAGE JOYX OPEN】

<MAIN STAGE JOYX OPEN 1日競技◇1日◇JOYXゴルフ倶楽部上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72> プロ14年目の34歳、梅山知宏は短い時間だったが、師匠に恩返しをする姿を見せた。歴代賞金王やシード選手が多数出場するツアー外の1日競技「MAIN STAGE JOYX OPEN」に初出場、初優勝を飾った。師事するツアー通算16勝の伊澤利光と同組で回り9バーディ、ボギーなしの「63」。シード選手の出水田大二郎と竹安俊也、今年13年ぶりの復活優勝を遂げた藤本佳則とのプレーオフを制した。

【写真】藤本佳則のクラブは5メーカーが混在 こだわりの14本

「いいも悪いも全部見ていただいて、今回久々に(伊澤と)試合で回ることになって、こんないいゴルフができたことは本当にうれしいですし、喜んでもらえたのかなと思います」と緊張感を持っての18ホールだったが、目の当たりにした伊澤が「梅ちゃんのプレーはうれしいよ」と弟子の成長に目を細めるほどの会心のラウンドだった。 2003年の「日本オープン」は日光カンツリー倶楽部で開催された。栃木県出身の梅山が、まだゴルフクラブを握り始めたころ。ゴルフ好きの父と日光まで行き、2001年の「マスターズ」で4位に入り、01年、03年賞金王を獲得した全盛期の伊澤に憧れを抱いて、ゴルフに熱中するようになった。 作新学院高時代は「関東ジュニア」を連覇するなどトップジュニアに成長する。名門・東北福祉大に進学すると同期の松山英樹らとともに腕を磨き、2013年末にプロ転向。14年から下部ツアー(現ACNツアー)を中心に多くの試合に参戦。17年には下部の「LANDIC CHALLENGE」でプロ初優勝。翌18年には同「太平洋チャレンジ」で優勝するなど、年間賞金ランキング2位にも入った。 「チャレンジで2勝して、このままシードを取れるんじゃないか」と思っていたが、19年頃からドライバーショットが不調に陥った。あまりの調子悪さに「これ以上上手くならないんじゃないか」と思うほどだった。 転機となったのは24年の下部ツアー「ジャパンクリエイトチャレンジ in 福岡雷山」。ツアーデビュー戦となった伊澤の長男、丈一郎と同組になった。伊澤も会場で長男の姿を見守ったが、梅山が「僕のスイングどうですか?」とアドバイスを求めると、そのまま福岡で3日間熱のこもった“レッスン会”となった。 当時はドローヒッターだった梅山だが、右サイドが下がる動きを指摘され「それじゃ地面のボールは打てないよ」とフェード系のスイングへの変更を勧められた。千葉県在住だが1年の3分の1ほどを伊澤のいる福岡で過ごし、伊澤のアドバイス通りスイング改造を行ってきた。3年目になった今年、試合になると伊澤のいう動きができず、「トップで間を作るようにしたら安定してきました」とここ3〜4カ月格段にショットがよくなった。 7月にはACNツアー「住地チャレンジトーナメント」で、初日自己ベストとなる「61」のロケットスタートを決めて、8年ぶりに3勝目を挙げ、今大会では師匠の前で優勝する姿を見せた。 伊澤のもとでスイングだけでなくマネジメントなど含めてゴルフを見直した。「人生の中で今が一番スコアを作れるようになって、いろいろな経験から今は充実していますし、これまで(のプロ生活)はいい過程にできてきたかなと思います。これからです」と少しばかりの自信を手にした。 今月はレギュラーツアーの「〜ジャンボ尾崎追悼大会〜 ISPS HANDA 夏に爆発 どれだけバーディー取れるんだトーナメント」と「Sansan KBCオーガスタ」の出場が決まっている。「今の自分がどれだけ戦えるか、自分のレベルを確かめたい」とシード選手たちに立ち向かう。 ただこの日の優勝には心残りがある。プレーオフでは3メートル弱の下りのバーディパットが残った。これを決めれば優勝という1打だったが「緊張してうまく打てなかったです」とわずかにショート。出水田と藤本が短いパットを外してボギー(竹安はティショットOB)としたことで優勝が転がり込んできた。「ああいうパットをしていたらレギュラーツアーでは勝てないですよね」。大きな宿題を持ち帰った。これも師匠のように強くなるための過程にするつもりだ。(文・小高拓)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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