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「クセや失敗するポイントが分かる」 桑木志帆、全英2位発進を支えた“距離感ドリル”

<AIG女子オープン 初日◇30日◇ロイヤルリザム&セントアンズGC(イングランド)◇6601ヤード・パー71>「先週まで不安があったんです」。そんなパッティングが、この日は面白いように寄り、そして面白いように決まる。5アンダーの2位タイでラウンドを終えた桑木志帆は、「いいマネジメントをしながら、いいパットも決まってくれたので最後まで集中してできました」と、特にグリーン上のプレーに納得の表情を浮かべた。

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最初のバーディになった4番パー4は、残り118ヤードから8番アイアンで放った2打目は左のカラーに着弾。だが残り8メートルからパターで打った3打目が、カップインした。5番パー3も左手前11メートルと距離を残したが、これも続くバーディパットを決める。6番パー5は2オンに成功。13メートルを30センチにピタリと寄せて、楽々バーディを奪った。「読みもタッチもすごくよかった」。この3連続で流れを引き寄せ、アゲンストのホールが多い、難しいインコースでも3つスコアを伸ばした。“先週までの不安”など、みじんも感じさせないグリーンでのプレーだが、これにはもちろん裏づけがある。「コーチと話し合って、いろいろなドリルをやってます」。ストローク面の調整ではなく、距離感を合わせる練習が中心。この取り組みが、メジャーで生きた。そのひとつが、以下のメニュー。まず遠くに位置する2つのカップの間に、1メートルほどの間隔でティをさしていく。端のティから、まずは近いカップを狙ってパッティングをし、また同じティから今度は遠いカップを狙う。つまり、ショートパットとロングパットを交互に行うイメージだ。最初に打つ、近いカップまで1メートルのティからはカップインさせるのが成功条件。以降は、ショートしたらアウトだが、オーバーとカップ横の位置は1メートル以内に収まっていれば合格だという。「自分のクセや、毎回失敗するポイントが分かったりするので、いいドリルだなと思っています」。これ以外にもメニューはあり、それを黙々とこなしてきた自信も、この日の結果につながっている。昨年の全英女子では初日を3アンダーで滑り出しながら、2日目に「81」を叩き予選落ちした。この日の2位という結果には「びっくりです」と話すが、苦い記憶が気を引き締めさせる。「今年はリベンジを果たしたい」。ただ、1年前の自分との違いも感じる。「落ち着いていたかもしれない。ショットのリズムもよく、感情の浮き沈みもなかったですね」。今季はこれが海外メジャー4試合目の出場。ここまでの3試合すべてで予選通過を果たしており、その経験も冷静さの源になっている。同じ岡山県出身の渋野日向子が大会を制した2019年は、プロゴルファーを目指す16歳だった。当時のことを「日向子ちゃんが勝ったのを朝起きてから知って、びっくりしました。すごいなって」。この時はプロテスト合格だけを目指しており、7年後に同じメジャー舞台で戦っているという想像も「まったくしてなかった」と笑う。今年は、23歳になった桑木が主役候補に名乗りを上げる活躍ぶり。そのために、明日からも黙々と準備を進めていく。(文・間宮輝憲)

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