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W杯“日本―ブラジル”を生観戦し大興奮「お金では買えない経験」 畑岡奈紗が43度目のメジャーへ

<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇8日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>2週前の「KPMG全米女子プロ選手権」と、今週のエビアン。そのメジャー2大会に挟まれたオープンウィークに、畑岡奈紗は“一生もの”の経験をした。「テレビで見るより生のほうが会場の雰囲気も伝わってきたし、いい刺激になりました」。6月29日に行われたサッカーW杯「日本―ブラジル」を生観戦。興奮冷めやらぬまま、フランスに入った。

【現地写真】同級生の原英莉花と練習ラウンドを行っていた

当初は全米女子プロを終え、すぐに自宅のあるフロリダ州オーランドに戻る予定だった。しかし、予選リーグの結果により、直行便で行けるヒューストンで日本戦が開催されることに。「オーランドにも直行便で帰れるし、これは行くしかない」。急きょ、日曜日に飛行機を変更。チケットもインターネットから自分で押さえ、スタジアムに向かった。これが人生2度目のサッカー観戦だったが、この90分間は「ここまでサッカーにハマるとは思わなかった」と価値観すら変える時間になった。「伊東純也選手はボールを持ってからも速かったし、上田綺世選手は水戸出身で隣の市(畑岡は笠間市出身)の同い年。なんかすごいなと思いました」。結果は終了間際の失点で1―2と敗戦したが、「あれはお金では買えない経験」と、力をもらった。ただ再び意識をコースに戻す。今大会は7度目の出場。2023年には3位にもなっている。今年は猛暑の影響を考慮し、芝も長めにカットされ微妙な変化も感じ取っている。「フェアウェイがふかふかしている感じで、グリーンも止まる。セカンドをフェアウェイから打てればチャンスは増えると思います」。あとは傾斜に富んだグリーンで、どこにつけられるかも大事。積極的にピンを狙う場面も増えそうだ。心配なのは体調面。開幕前にアレルギーに加え、風邪のような症状を発症した。月曜日は練習ラウンドに臨んだが、火曜日は一日休養に充てることに。「きのうは微熱っぽかったんですけど、寒気とかがあるわけではない。回復に努めたいと思います」。だが毎年、同じコースで開催されるメジャーでは、ここまでの経験も生きる。体調万全でティオフを迎えることを、今は最優先にする。4月の「シェブロン選手権」は予選落ちに終わったが、6月の「全米女子オープン」は優勝争いのすえ6位。前戦の全米女子プロも15位と上位につけた。「全米でひさしぶりにトップ10に入れたのはよかったし、メジャーでも少しずつ目指しているところに近づいている」。悲願成就の足音も聞こえてくる。「心配なのは体調だけ。スイングも今は問題ない」。その言葉からは自信もうかがえる。アドレスや前傾姿勢など、細かい部分に集中することもできている。「ボールスピードが速くなりました」と全米女子プロから投入しているスリクソンの新1W『ZXi RKT』への信頼感もさらに強まった。目標は「予選を通過して4日間しっかりプレーできるように」と“控えめ”。43度目となるメジャー制覇への挑戦も、自分に過度なプレッシャーはかけずに本番に臨むつもり。サッカーW杯での興奮を、次はグリーン上で。それは同時に日本のゴルフファンへの“還元”にもなる。(文・間宮輝憲)

<ゴルフ情報ALBA Net>

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