<KPMG全米女子プロ選手権 3日目◇27日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>「上は伸びてるので、伸ばさないといけないという気持ちはあった。(ショットが)ついてるのに決まらないパッティングもあるので、一つでも決まれば」。先週の「マイヤーLPGAクラシック」で米ツアー通算3勝目を挙げた山下美夢有は、残り18ホールとなったメジャーで2週連続優勝の可能性をわずかに残した。
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風が強いなか24位から出た3日目は、3番でボギーが先に来たが、9番でそれを帳消しに。耐える展開にはなったが、それでも前日よりも止まるグリーンというコンディションも生かし、14番、15番の連続バーディでスコアを伸ばした。「決めたいところで、決めきれていないので、なかなか伸ばすにも伸ばせない」。満点とはいかなかったが、それでもトータル4アンダー・12位タイまで順位を上げた。2週連続優勝、さらに昨年の「AIG女子オープン」(全英)に続くメジャー2勝目に“首の皮1枚”つながっているという状態だ。今大会の過去35回の記録を見ると、優勝者は第3ラウンド(R)終了時点の首位、もしくは首位から4打差以内の選手ばかり。タフなメジャーセッティングのなかの大逆転劇は、決して多い事例ではない。ただ、今大会の最大逆転は“7打差”というデータも残っている。それは米オハイオ州のジャック・ニコラス・ゴルフセンターで行われた1983年大会。パティ・シーハン(米国)が7打差を追った最終日に「66」を叩きだし、第3R首位のサンドラ・ヘイニー(米国)を逆転した。ヘイニーは「75」と落としたため、最終的には2打差をつけての勝利になった。山下と言えば先週、5打差の7位から出た最終日に驚異的に追い上げトップをとらえると、最後はプレーオフのすえ勝利をつかみとった。またツアー2勝目を挙げた昨年11月の「メイバンク選手権」(マレーシア)も、8打差の11位から出た最終日に「65」を出し、最後は三つ巴のプレーオフを制している。今回の7打差はもちろんたやすいものではないが、何が起こるか分からないのがゴルフであり、メジャー大会だ。その最終日を前にしても、「特に変わりはない」と自然体。「いつも通りの気持ち。なかなか決まらないと流れもいい感じではないけど、ショットはついている。もう少し決まればスコアも出ると思う」。“かみ合えば…”という期待感もある。また、こちらも2024年の「アムンディ・エビアン選手権」に続くメジャー2勝目を目指す古江彩佳も、同じ順位につけている。「自分がやるべきことをしっかりやれたら」と、やはり肩に余計な力は入れず、最善を尽くすつもりだ。首位はトータル11アンダーのユ・ヘラン(韓国)。米ツアー通算3勝を誇り、この大会で初のメジャー勝利を目指している。トータル10アンダーの2位には、16年大会覇者のブルック・ヘンダーソン(カナダ)もつける。さらにメジャー3連勝がかかるネリー・コルダ(米国)もトータル7アンダー・6位タイから、逆転をうかがう。上位陣の層も厚いが、記録的な大逆転にも期待したい。
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