このエントリーをはてなブックマークに追加

原英莉花はグリーン上で雨中の特打ち 効き目が乱視で嘆き節「視線が合わない」

<KPMG全米女子プロ選手権 事前情報◇23日◇ヘイゼルティン・ナショナルGC(ミネソタ州)◇6760ヤード・パー72>プロアマだった火曜日、午後から天気は急変し、雷を伴う大粒の雨が降りしきった。選手たちがクラブハウスへ引き揚げるなか、原英莉花だけはグリーン上で球を転がし続けていた。

【写真】原英莉花が今週投入したトゥーロンパター

「視線が合わないというところと、思ったところに打ち出せない」そんな悩みがあってこその、雨中での特打ちだった。「なんなのかなぁ」。その言葉からは、パターにもがき苦しむ現状がうかがえる。もともと視力は良いほうだというが、効き目の右目が乱視となり、「ぼやけて見える」という。実際、9位に入った5月の「みずほアメリカズ・オープン」頃から、1.2メートルほどのパットが入らなくなったと感じ始めた。「外しまくった」と振り返った前週大会も予選落ち。乱視矯正用のコンタクトレンズを着用しているものの、いまのところ打開策には至っていない。ぼやけて見える目からの情報は、手の動きにも悪影響を及ぼしている。「うまく動かない」と悪循環に陥り、「練習しても入らない。もう脳みそを騙せばいいのかあ」と嘆き節だった。さらに、エースパター『オデッセイ TRI-HOT 5K ROSSIE』には、飛行機移動の多さからネック部分が変形してしまうトラブルがあり、ネックを直してもどこかしっくりこない。これまで何本も新たなパターをテストしてきたが、現状への特効薬として今週投入したのは、エースに似たマレット形状の『TOULON』のプロトタイプだ。「イメージはすごくいいです」と話し、気分転換になっている。今季メジャー2戦目の「全米女子オープン」には出場できず、今大会が自身としては今季2試合目のメジャーとなる。初めてプレーするコースながら、「苦手な感じはしない」という印象を口にした。「自分が思うところに打って行って、しっかりパーセーブだったり、いいバーディパットを決めていけたら」来るメジャーに向けて、ここでも思い描いたのは、やはりパッティングだ。悶々とした日々を過ごしてきたが、それでもパターを替え、心機一転して迎える大舞台。この苦しみの先で、何か新たなキッカケをつかみたい。(文・齊藤啓介)

<ゴルフ情報ALBA Net>

【関連記事】