<ダウ選手権 2日目◇12日◇ミッドランドCC(ミシガン州)◇6301ヤード・パー70>「1ホールで0.1打、0.1打だった感じ」と吉田優利はそう表現した。初日から積み重なった“あとちょっと”が、結果的に決勝進出へ届かなかった1打につながった。
昨年は日本勢最上位の6位に入った吉田と馬場咲希のペア。今年も継続して参戦したが、なかなか歯車がかみ合わなかった。初日は難しいとされるフォアサム形式(1つのボールを交互に打つ)。吉田は「お互いにミスする方向が違うので気を付けようと話していた」と振り返る。ミスの傾向とすれば吉田は左、馬場は右、その特徴は理解している。それでも普段とは異なる景色から打つセカンドショットなど、フォアサムならではの難しさを改めて痛感する一日となった。奇数ホールと偶数ホールでティショットの担当を分けるなか、左ドッグレッグの8番では飛ばし屋なら木の上を越えてショートカットも可能なため、馬場が偶数ホールを担当した。だが、初日は苦しかった。スタート10番で馬場のティショットが右へ曲がると、吉田のセカンドは木に当たりボギー発進。その後も、馬場のティショットは右に行く場面が見受けられ、後半3番パー5ではピン奥からのバーディパットが傾斜を伝って下段まで転がり落ち、長いパーパットも残した。吉田が渾身のパーパットを沈めたものの、先輩に難しいパットを打たせてしまったことへの自責の念から、馬場はその場で涙を流した。初日は3オーバーの「73」。2日目は挽回が必須の状況となった。何としても伸ばしたい2日目のフォアボール形式(良いほうのスコアを採用)。初日にティショットが乱れた馬場は「体の動きを捕まり系の方に変えた」と修正し、吉田も「すごくティショットがよかった」とうなるほどだった。そして、「絶対に取りたかった」という3番。前日に涙を流したホールで、馬場が最初のバーディを奪ってみせた。その後も前半6番では2人そろってバーディ。後半は10番で馬場、12番で吉田がそれぞれスコアを伸ばし、4アンダーの「66」でホールアウトした。「いいゴルフをしていた」と吉田は振り返る。とはいえ、あと少しで入らなかったバーディパット。あと少しでフェアウェイ。そんなわずかなズレが積み重なり、あと一歩届かなかった。唯一のペア戦。その悔しさは、この大会でしか晴らせない。「もしこの試合に出られるなら、また優利さんお願いします」。馬場の言葉に吉田も笑顔を見せた。再びこのペアで、今度はもっと上の景色を見にいく。(文・齊藤啓介)
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