<全米女子オープン 3日目◇6日◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇6889ヤード・パー72>神谷そらにとって、忘れられない18ホールになった。ムービングサタデーは、世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)との同組ラウンドに。最高峰舞台で大きな刺激を受けた。
【写真】神谷そらはなぜ260ヤードもぶっ飛ばせる? 秘密は右手にあり
前日までのプレーに比べ、この日はティショットが安定せず、ラフからのショットを強いられる場面が増えた。「なかなかチャンスにつけられなかった」と、3つのバーディに対してボギーは5つ。スコアを落とし、トータルイーブンパーの18位タイで最終日を迎える。とはいえ、風が強まる午後スタートということもあり、「耐えるゴルフになると思っていた」と、こうした展開は織り込み済み。その中での「73」というスコアに対しては、「なんとか耐えることはできた」と及第点を与える。それよりも、この日のラウンドは「ペアリングが出た時はすごく緊張しました」と、ネリーとのラウンドへの高揚感を隠せない。この日は母国が誇る世界1位のプレーをひと目見ようと多くのギャラリーが集結。それは神谷にとっても「びっくりしました」と目を丸くするほど。完全な“アウェー”の雰囲気だったが、日本人からの声援もあり、「私にも応援してくれる人がいると思いながらプレーしていた」と力に変えた。ラウンド前夜には親交のある米女子ツアーメンバーのリン・シユ(中国)に連絡を取り、『彼女のプレーは素晴らしいから学べるところもあるだろうし、自分のプレーに集中して楽しんで』と背中を押された。ラウンド前は緊張感もあったが、終わってみれば「なかなかスポット参戦の私が回ることはないと思うので、本当にあっという間の幸せな時間でした」と充実感をにじませた。そして、なりより世界No.1のプレーから得た学びは大きかった。「世界との壁を感じたのはセカンドショット。ティショットでミスした時のリカバリーというか、いかに簡単にパーを拾っていくかというゲームプランがすごく勉強になりました」海外ツアー参戦への意欲も高まるなか、「こっちの舞台に行く前に、いい経験ができた」と、世界基準を肌で感じられたことは大きな“手土産”にもなる。首位とは6打差で迎える最終日。「シェブロンも4日間終わってイーブンパーだったので、今度はアンダーパーで終わりたい」と狙いを定める。「きょうより緊張することはないと思う。しっかり休んで、たくさん寝て、ご飯を食べて頑張ります」かけがえのない特別な18ホールを終え、最終日は自分のプレーに集中するのみだ。(文・齊藤啓介)
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