2025年の国内ツアーが終了し、ピンゴルフジャパンから総括レポートが届いた。「2025年のJGTO(男子)とJLPGA(女子)ツアーでPINGドライバーは男女合計16勝を記録しました。このうち契約選手が10勝を挙げ、契約外選手も多くの勝利でPINGドライバーの性能を証明。改めてPINGドライバーの高い信頼性と使用率の高さが示されるシーズンとなりました」と、同社広報。
ツアー別の内訳を見ると、JGTOが6勝(比嘉一貴2、?川泰果、小斉平優和、金谷拓実、大岩龍一)、JLPGAは10勝(佐久間朱莉4、鈴木愛2、工藤遥加、高野愛姫、荒木優奈、脇元華)を記録。モデル別では『G440』シリーズが男女合わせて10勝(男子5勝、女子5勝)を挙げたほか、10000g・cm?以上の高MOIを誇る『G430 MAX 10K』が5勝、さらに『G430 MAX』も1勝した。 ■大岩龍一は『G440 MAX』で8.37yd増! 今季『G440 MAX』ドライバーを使用した大岩龍一は、飛距離と正確性を総合的に評価する「トータルドライビング」で劇的な進化を遂げた。前年(2024年)の35位タイから、今季は4位へと大きくジャンプアップしている。
特筆すべきはその中身だ。平均飛距離を昨季282.73yd?今季291.10ydに8ヤード以上も伸ばし、FWキープ率は約61%と前年並みを維持。一般にトレードオフの関係にある「飛距離」と「精度」を同時に実現したこのデータは、まさに“飛んで曲がらない”PING製の強みを象徴している。 待望の初優勝を飾った野愛姫も『G440 SFT』ドライバーを使用した今季、FWキープ率は昨季の65.97%から70.84%へ約5%も向上。飛距離も微増させつつ方向性を大幅に改善したことでスコアメークも安定し、念願のタイトル獲得に繋げた。 ■PGAツアー1位の精度だった金谷拓実 世界を舞台に戦う金谷拓実の実績も際立っていた。金谷といえば、大学時代から使い慣れた『G410 PLUS』ドライバーを“替えられない”ことで有名だったが、今年5月から『G440 LST』ドライバーにまさかのスイッチ。
国内の「ANAオープン」での優勝に加え、世界最高峰のPGAツアーでFWキープ率74.07%を記録し、堂々の1位を獲得。世界のトップ選手が集うフィールドで「最も正確なティショットを放つ選手」となった。 ■契約外で2機種を使い分けた、比嘉一貴がアジア王者に! 契約外で優勝したのは、比嘉一貴(G430 MAX 10K・G440 MAX)に小斉平優和(G440 LST)、工藤遥加(G430 MAX)、荒木優奈(G440 MAX)、脇元華(G440 MAX)。その他にも、未勝利の多くの選手が契約外でPINGを使ったことも記憶に新しい。
特に象徴的だったのは、2勝した比嘉一貴の「使い分け」事例だ。国内開催の「ISPS HANDA」ではコントロール性能を重視して『G440 MAX』を使用し優勝。一方、韓国開催の「Shinhan Donghae Open」では『G430 MAX 10K』を選んで勝利を収め、最終的には日本人初のアジアンツアー年間王者を戴冠した。 ツアー担当者によれば『G440 MAX』はテスト段階で「キャリーが約5ヤード伸びた」ことが実戦投入の決め手となり、海外戦では「思い切り振れる安心感を求めて10K」を使い分けた。結果、アジアンツアーで昨季287.87yd(89位)?今季298.86yd(54位)に伸ばし、FWキープ率も64.54%(33位)?67.74%(8位)と、大きく1Wスタッツを引き上げた。
多くの選手の支持を集め、数々のドラマを生んだ2025年のPINGのドライバー。直近の「グラント・ソーントン招待」でローレン・コフリンが未発表モデル『G440 K』で勝利したが、その詳細も含めて、2026年もますます注目を集めることになりそうだ。
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