秋にリリースされた国産メーカーの最新ドライバーは、心地よいフィーリングに加え、高い飛距離性能が評価されている。今回は、『GEARS』を用いたインパクト動作解析によって、海外メーカーの人気モデルであるピン『G440 MAX』と比較し、国産ドライバーにはどのような違いがあるのかを検証した。
【写真】『ゼクシオ14』はフェースが閉じて当たり、『G440 MAX』は真っすぐ動く! 最新モデルを10段階で評価
国産ドライバーのインパクト時のフェース向きをチェックすると、スクエアよりも閉じているモデルが多かった。軌道に対してクローズフェースで当たりやすいので、スライサーでもボールをつかまえることができる。クラブフィッターの吉川仁氏に話を聞いた。「ピンを中心に海外メーカーのドライバーは、フェースが真っすぐ動くタイプのものが多く、ネジレの少ない球が打ちやすいです。一方、国産ドライバーはスイング軌道に対してフェースを閉じる傾向のモデルが多く、つかまりという面では優位にあります。カット軌道のスライスに悩むゴルファーは今でも多くいますので、国産ドライバーを使うことで右のミスを解消できるはずです。それに対して海外メーカーのドライバーは、カット打ちだとフェースが開いたまま当たる可能性があります。また、フェースが閉じることでロフトも立ちますので、スピンの少ない強弾道が打ちやすいことも国産ドライバーの特徴となっています。スライサーにとっては、曲がりを抑えて、効率良く飛距離を伸ばせるクラブと言えます」また、国産ドライバーのつかまる挙動は2タイプ存在するという。「1つ目はが、『ゼクシオ14』のようなダウンスイングの後半でフェースが閉じた状態になってインパクトを迎えるタイプ。フォローでフェース向きが変わりにくく、真っすぐ抜けるのでオートマチックにつかまったボールで飛ばせます。2つ目は、『TW777』のようなインパクト以降にフェースが閉じて、ボールを包み込むようにつかまえるタイプ。スイング中のフェース開閉が多いので、安定してボールをつかまえながら、弾道をコントロールすることもできます」どちらが自分に合うのかは試打してじっくりと選んでほしい。【試打したリスト】ブリヂストン:BX1ST本間ゴルフ:TW777ヤマハ:RMX DD-1ダンロップ:XXIO14グローブライド:オノフKUROフォーティーン:DX-002■解説 吉川 仁よしかわ・じん/「4plus FittingLabo & Golf Salon」を主宰するカリスマフィッター。最新ギアに精通し、スイングとのマッチングを熟知する。『GEARS』や『トラックマン』を駆使した精密なフィッティングでゴルファーのスコアアップをサポートしている。◇ ◇ ◇最新ドライバーの傾向を詳しく解説! 関連記事:【2025年秋冬ドライバー戦争勃発 ツアープロが30モデルを打って導いた結論は?】もチェックしてみてください。
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