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勝俣陵のアイアンは、ロフトを寝かせてバンスを削った上に、7番ヘッドを8番に使うって理由分からん?

「パナソニックオープン」で初優勝を果たした勝俣陵。彼のアイアンを見てみると、なんとも独特なスペックに仕上げられていた。その詳細をレポートする。

【写真】7番のロフトを寝かせてストレートネックに改良! バンスを削って鉛を装着

勝俣は5I〜9Iに『タイトリスト 620MB』を採用し、『DG EX TOUR ISSUE』を組み合わせて使用している。驚くべきことに、「7番のヘッドを8番アイアンとして使っている」というのだ。いったいどういうことだろうか。「ずっとタイトリストの『MB』シリーズを使っていて、特に不満はなかったんですが、もっと自分に合った弾道を打ちたいと思ってヘッドを改良しました。ロフトを少し寝かせるようにしました。構えたときに真っすぐ目標を向く顔が好きで、少しかぶって見える顔は苦手なんです。かぶっていると逃がす動きが入ってしまうので……」勝俣の持ち球はドロー。つかまる顔でドローを打とうとすると、どうしても逃がす動作が必要になる。そこで“逃げ顔”で、自然にスイングでつかまえるのが理想というわけだ。「7番のロフトを寝かせると、リーディングエッジが前に出て、ストレートネックになって構えやすくなります。ただそのぶん、バンスが出てくるので、邪魔な部分を削りました」バンスを削ったことで重量が減ったため、鉛をしっかり貼って重量調整を行ったという。「ただ、それだけだとスピンが足りなくなってしまったので、リーディングエッジ側のソールも少し削りました。結果的にソールの抜けが良くなり、打点も上目から芯に近い位置になり、スピン量が安定しました」昨季のパーオン率69.697%(17位)から、今季は70.423%(14位)へと上昇している勝俣。彼の精度の高いアイアンショットに、今後も注目したい。◇ ◇ ◇女子プロが手放さない名器を調査。関連記事【西郷真央、古江彩佳、佐久間朱莉、原英莉花、川ア春花…女子プロが手放せない名器図鑑】を読めば、その秘密がわかる。

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