<BMW女子選手権 2日目◇17日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>上位勢のスコアがハイスピードで伸びていくのを、竹田麗央はリーダーボードで確認していた。「伸ばし合いなので、トップの選手と離れないようにしよう、と確認していました。順位は見ていなかったです」。7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル13アンダー・3位タイ。首位とは3打差につけた。
「練習場でも(強風が)吹いていたので、きょうはこういう日になるんだろうとなと思いながらスタートした」。4番では「番手ミスもあって…。ナイスショットだったけれど届かなかった」と、5番アイアンでの2打目が風に戻されてボギー。それでも球筋の管理を徹底し、崩れなかった。そして、3メートルを決めた6番から、4連続バーディで一気に首位へ迫った。意識したのは球の高さ。「自分は球が高いので、その分コントロールが難しい。きょうは自分を信じてできたと思う」とチャンスを演出した。日本ツアーでは“ハイフェードの代名詞”といえば竹田の名が挙がるが、米ツアーでは自分以上に高い弾道を打つ選手が何人もいる。そのひとりが世界ランキング1位のジーノ・ティティクル(タイ)。そんな経験も新鮮だ。ルーキーながら今季トップ10入りは7回を数え、ポイントランキング4位につけている。ただ、4位だった8月のメジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英)以来、そのカウントは増えていない。「ここ何試合かはずっと上位でプレーできていなかった。(週末が)すごく楽しみ。でも、順位を気にせずに自分のプレーに集中できたらいい」。ムービングデーは最終組。楽しみな週末へと向かう。(文・笠井あかり)
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