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精密機械・山下美夢有が目指す“3メートル”「いいショットでピンに寄せたい」

<BMW女子選手権 2日目◇17日◇パインビーチGL(韓国)◇6785ヤード・パー72>3連続バーディ×2。山下美夢有は7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、トータル10アンダー・6位タイに浮上した。「もったいない」ボギーが先に来ながらも、チャンスを手堅くバーディに変えていく。ポイントランキング(3位)でフィールド1位の優勝候補筆頭が、その肩書きにあった実力を見せつけている。

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南向きの強風が吹いた前半は、ショットの感覚は決していいものとは言えなかった。6番パー5こそガードバンカーから1メートルに寄せたが、7番、8番パー3は3〜4メートルを決めたもの。「ショットよりもパットが決まってくれた感じ」と、振り返るときの口調も冷静だった。連続バーディで迎えた最終18番。フェアウェイからの2打目は、距離感ピッタリで左5メートル。続くバーディパットを決めてスコアを2桁に乗せたが、本人としては「9番アイアンで打っているので、もうちょっとピタッと寄せたいところ」と、手放しで喜べるものではないらしい。フェアウェイキープ率85.7%(12/14)、パーオン率72.2%(13/18)の数字とは裏腹に、気持ち悪さが残る。「球は曲がっていない。フェアウェイに行って、パーオンして、というのはできているけれど、自分はいいショットでピンに寄せたい。気持ち悪い感じで打っている。そこが取れればもっといいのかな」。とはいえ、プレー中はしっかりと割り切っている。「ショットがビタビタ寄るわけでもない。ミドルパットが入ってくれればスコアは作れる。そこはうまく切り替えてはいます」。初日に「ラインと読みが合っていない」と話したグリーンのパフォーマンスは右肩上がり。「欲を言えば、もう少し入ってほしい」としつつも、「数を打って、このグリーンに慣れるしかない。フィーリングが大事。きのうよりは良くなってきている」。週末に向けてデータはそろってきた。「いま課題にしているショットとか、より自信を持ってプレーできるように。残り2日間も頑張りたい」。首位との差は6打。もちろん射程圏だ。(文・笠井あかり)

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