日本女子オープンに出場中の中村心。初日は5位発進と好調で、平均飛距離249.89ヤードを誇る。そんな彼女の独特なクラブセッティングをレポートする。
【写真】FWとアイアンの打痕がフェース真ん中しかない! ウェッジシャフトは文字が消えかかっていた
ドローヒッターの中村が使用するドライバーは『スリクソンZXi』(9度)。そのお気に入りポイントはこう語る。「構えやすさが一番です。4種類くらい試した中で、これがヘッドが大きくて、構えたときにピタッとフェースの向きが決まります。座りがいいですね。コロンと倒れたり、フェースが右上を向いたりするのが嫌なんですが、これは逃げない顔ですね。つかまりも良くて、ドローも打ちやすいです」シャフトは、女子プロの間で人気の『スピーダーNXゴールド 50S』。よりつかまりが良いと言われる『スピーダーNXグリーン』ではない理由を聞くと――「つかまりはヘッド側で調整してもらって、ウェイトも替えてあります。シャフトはこちらのほうがつかまり過ぎないですが、強い球が打てるんです」アイアンは6I〜PWで『スリクソンZXi 5』に『N.S.PRO 850GH R』という組み合わせ。これも女子プロに好評のモデルだ。「前作と性能は大きく変わらず、構えやすくて振りやすい。思った通りの球が出るので安心できます。『ZXi 7』よりヘッドが大きくて優しいのが好き。昔から小さいヘッドは使ってないんです」中村が特にこだわるのがアイアンとウェッジのシャフト。アイアンには『N.S.PRO 850GH R』を採用している。「ずっとフレックスRを使っています。Sを振るとしなってくれなくて、左へ真っすぐ飛ぶミスが出たんです。Rだとしなってくれて、思った弾道が打てます」この流れを考えるとウェッジシャフトは80g台の『N.S.PRO 850GH』か90g台の『N.S.PRO 950GH』を使用しそうだが、彼女が選んでいるのは120g台の『N.S.PRO モーダス3 システム3 ツアー125』。その理由を話してくれた。「高校のときの監督に『ウェッジは重いほうがいい』と言われて、それからずっとこれです。最初は重かったですが、今はこのほうが体の回転でゆったり振れます。フルショットでも問題ありませんが、ウェッジでフルショットは苦手なのであまりしません。58度で届かないなら52度でコントロールして打ちます」なるほど。独特なシャフトチョイスと言えよう。ウェッジは『クリーブランド RTZツアーラック』の58度はバンス6度のローバンスを使用。「ソールを削ってもらって、フェースを開いてスピンをかけたり、バンカーでも開いて使います。フェースを開いて地面にピタッとつくのがいいんです」独自の感性でセッティングを組み立てる中村。話を聞くだけでも実に興味深かった。【中村心のクラブセッティング】1W:スリクソンZXi(9度/スピーダーNXゴールド 50S)3・5W:スリクソンZXi(15・18度/スピーダーNXグリーン 50S)4・5U:スリクソンZXi(22・25度)6I〜PW:スリクソンZXi 5(N.S.PRO 850GH R)48・52・58度:クリーブランド RTZツアーラック(N.S.PRO モーダス3システム3ツアー125)PT:オデッセイ Ai-ONE ジラフビーム #2BALL:スリクソン ZスターXV◇ ◇ ◇人気アイアンを調査。関連記事【79mm前後に人気モデルが集中! 最新アイアンの性格は“ブレード長”で8割決まる【アイアン41モデル比較】】を読めば、その秘密がわかる。
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