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通算21勝目を挙げた鈴木愛 プロでは珍しく1W・FW・UTで純正シャフトを使う理由とは?

「ニトリレディス」で今季初優勝を飾り、ツアー通算21勝目を達成した鈴木愛。彼女はドライバーやフェアウェイウッド、ユーティリティでツアープロには珍しく純正シャフトを使用している。その理由を調査してみた。

【写真】鈴木愛の3・5W、4・5Uは芯に打痕がビッシリ!

◇ ◇ ◇ドライバーは『G440 LST』(9度)に『ALTA JCB 50S』シャフトを装着。春先は『24 ベンタス レッド』を使用していたが、最近になって純正シャフトに戻したという。その経緯をピンの女子ツアー担当に聞いた。「最初は『24 ベンタス レッド』を使っていたのですが、『ニチレイレディス』から替えました。『ALTA JCB』は手元がしなるなどがなく特にクセのないシャフトです。2月の頃は純正シャフトだとスピン量が少なく、『ベンタス レッド』を使用しました。ただ、暖かくなると逆にスピン量が増えてしまい、『ALTA JCB』に変更したんです。『ALTA JCB』は、クセがないのでスイングの意図が素直に出せ、ドローもフェードも打ちやすい。俊敏に動かない分、彼女がトップで間を取りやすいのだと思います」3Wの『G440 LST』(15度)と5Wの『G440 MAX』(19度)には『ALTA CB 65R』を、4・5Uの『G440』(23・26度)には『ALTA CB 70R』を採用。シャフトは同じモデルで揃えている。「実は『ALTA CB』という米国製の純正シャフトを使っているんです。日本の『ALTA JCB』は重量がやや軽くなるので、ドライバーからアイアンまで重量フローを整えるために米国仕様を選んでいます。ドライバーと同様に“どこがしなる”といったクセがなく、ゆっくりしなってくれる。すべて中調子で設計されていて、ややトルクがあるので、ヘッドが上から入ってもプロが余計に反応することがありません。俊敏に感じにくいからこそ楽に振れ、神経質になり過ぎずに済むんです」なお、米国の『ALTA CB』は日本では『ALTA JCB』と名付けられているが、重さこそ違えど性能は同じだという。女子ツアー担当は純正シャフトの特性をこう語る。「特定のヘッドに最適化されたシャフト×ヘッドの組み合わせなので間違いがない。純正が一番平均点が高いと思います」。つまり、純正シャフトこそアマチュアに最も性能を発揮する選択肢だということだろう。◇ ◇ ◇人気アイアンを徹底調査!関連記事:【最新アイアン39モデルを診断 売れ筋は“ちょいやさしい軟鉄”の『セミアスリートタイプ』!】でその秘密は分かります。

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