今年はQTランク21位の資格で開幕戦からレギュラーツアーで戦う永嶋花音。「KKT杯バンテリンレディス」で6位タイ、「明治安田レディス」で2位タイと活躍を見せている。レギュラーツアー初優勝を目指す永嶋のスイングをプロコーチの平尾貴幸氏が解説する。
【連続写真】左手首の掌屈キープでインから下ろせる! 永嶋花音の高精度ショット
◇永嶋選手は、オーソドックスな体の動きで、フェースの開閉が少なく、飛距離よりもコントロール性を重視したスイングという印象を持ちました。 バックスイングはクラブをプレーン通りに上げていき、トップでは左手首を掌屈させてフェースを閉じています。そのままインサイドからクラブを入れてボールをヒット。インパクトでフェースを閉じるような動きはありません。 切り返しからは体で引っ張ってきて、インパクト時はハンドファーストに。左手首を掌屈した形を維持して下ろしているので、フェース面が急激にターンすることはありません。インパクトゾーンが長くなり、球が曲がる要素が少なくなるわけです。 クラブの重心の動きが小さいのも方向性を高めている要素です。クラブがねじれる動きがないので暴れることが少ないと思います。同じようにトップで左手首を掌屈させて、フェースをシャットに使う代表選手にダスティン・ジョンソン(米国)が挙げられます。彼のようにクラブを横に振ってトルクをかけられれば、飛距離が伸びる可能性もあると思いますね。
■永嶋花音ながしま・はなね/2001年生まれ、東京都出身。2021年のプロテストに合格。24年には「YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament」にてプロ初優勝。今季はQTランク21位の資格で開幕戦からレギュラーツアーで戦い、2度のトップ10に入っている。イントループ所属。■解説:平尾貴幸日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。◇●1位〜10位にランクインしたのは? 関連記事【女子プロの”スイング完成度”ランキング 岩井姉妹、小祝さくら、竹田麗央……No.1は一体誰?】をチェック!
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