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出場権獲得の連絡は金曜夜 桑木志帆はドタバタ…ではなく全英入り「最初はムリかなと…」

<AIG女子オープン 事前情報◇29日◇ロイヤル・ポースコールGC(ウェールズ)◇6748ヤード・パー72>吉報はわずか4日前に届いた。世界ランキングによって、桑木志帆に全英出場権がおりてきたという連絡が入ったのは、開幕前週の金曜日夜。決断はすぐだった。「最初はおりてくるのが10番目と言われてムリかなと思っていた。なので、けっこううれしかった」。

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同週の日本ツアー「大東建託・いい部屋ネットレディス」はスキップし、自宅のある岡山ではなく、千葉でトレーニングをしたり、コーチとラウンドやレッスンをしていた。「(スキップした試合を)休む前に全英がおりてくるかもというのは分かっていた。心の準備はできていた」。服装の準備が満足にできなかったことが反省点だが、すぐさま日曜日の朝便で渡英した。ウェールズ入りした翌日から、さっそく練習ラウンドをこなした。海外メジャーは「全米女子オープン」、「KPMG全米女子プロ」に続いて今季3試合目。海風をモロに受ける、リンクスでのメジャーは初めだ。「下が硬くてランが出る。飛距離的にはアメリカよりやさしいけれど、アゲンストが吹くと乗らないホールも出る。本当に風が強い」。アウトコースの序盤は海岸沿いに位置し、強い向かい風では、2打目で50ヤード手前に落ちて届かないところもあったほど。どれくらい影響を受けるのかをしっかり把握したいとしつつ、「風が強いので打ち方はコンパクトに。ちょっとハーフスイングっぽくしていこうかな」と対応策も練る。全米は56位、全米女子プロでは初日に「82」と出遅れて予選落ちを喫した。昨年メジャーを含む3勝を果たした、主戦場とする日本ツアーでも、トップ10入りはここまで7試合あるものの、「宮里藍サントリーレディス」を最後に4試合連続で逃している。「とりあえず予選通過はしたい。最近は日本でも成績が出せていない。とにかく楽しむことを目標に。余裕は全然なくて。KPMGで悔しい思いをしたので、それを晴らせるように頑張りたい」。初めての全英で、ウェールズはもちろん、英国に来ること自体「初めて」という。「アメリカの方がワイワイしていて好きかも。(欧州は)天気がどんより。でも街の雰囲気とかは古き良きでいいですね」。スポット参戦の楽しみもしっかり味わいながら、短い時間で濃い準備を進め、2日後の開幕に備えたい。(文・笠井あかり)

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