<ISPS HANDA スコットランド女子オープン 最終日◇27日◇ダンドナルド・リンクス(スコットランド)◇6538ヤード・パー72>少しだけ、自信を取り戻すことができた。岩井明愛は最終日に6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。トータル6アンダー・16位タイで海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)前哨戦を終え、「けっこう満足できた1日でした」と笑った。
ルーキーながらポイントランキングはすでに30位台。来年のシード権獲得が確実な位置につけていて、それは自らも理解しているが、「不安がまだあります。なんでですかね…」と心境を話していた。「まだ安心しきってはいなくて1年を通してこんな感じだけど、ちょっとだけ、前より安心できる何かがつかめた」と安どする。最近はとりわけドライバーが散っていた。「考えすぎている」と分析して、今週はフェアウェイ左右の安全エリアを気にせずに、ピンポイントで狙いどころを確認。スムーズに振れるようになってきて、思わず「ありがたい…」という言葉も漏れる。3日間で1イーグル・10バーディを奪ったが、ボギーの数は11個とロスも多かった。ボギーを減らすことを目指した最終日は、ティショットを右のブッシュに入れて処置を受けた後半1番だけ。寄せきれなかったいくつかのアプローチも、パターでカバーしてパーを拾った。「何個かミスショットは出ますけど、耐えられるところは耐えた。4日間で1番いいゴルフだった」とうなずいた。日本の夏とは異なり、雨が断続的に降り、寒くて冷たい風が吹いたスコットランド。「ずっと曇りで気分も下がる感じだった」が、それとは対照的にまぶしい笑顔を輝かせた。とりわけ喜ぶのは、最終9番パー4の“タップイン”バーディ。「最後のバーディ締めがうれしくて。セカンドショットが気持ち良かったです」。これは全英に向けた弾みになる。ラッキーカラーにも後押しされる。「青が好きなので、大会カラーが青の週は落ち着きますね」。今週も、そしてロイヤル・ポースコール(ウェールズ)で行われる全英も、コースは青色に染まる。会場は違えど、昨年は7位。「メジャーのなかでも好きな試合。いつも通り楽しんでできたら」と意気込み、最後は「あー、よかった!」と言葉を残した。(文・笠井あかり)
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