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ドライバーとミニドラの二刀流のシニアプロ、I・J・ジャンはなんと『軽・硬』シャフトでHSが3m/sアップ!?

レギュラーツアー3勝を誇り、現在シニアツアーに参戦しているI・J・ジャン(韓国)。正確なショットが武器の彼の独特なセッティングをレポートしたい。

【写真】『Qi35』1Wと『R7クアッド ミニ』ミニドライバーの構えた顔はこちら! 名器『APEX UW』の顔は美しい 

最近ドライバーとミニドライバーを2本投入するセッティングを試していると語るジャン。現在はドライバーは『Qi35』、ミニドライバーは『R7クアッド ミニ』をバッグインしている。フェアウェイが狭いときなどにこのセットを採用しているという。「昨年、日本シニアオープンなどでドライバーとミニドライバーを2本入れるセッティングを試しました。3Wや5Wを抜いて使っていますね。今は『R7クアッド ミニ』を使っていますが、昨年使った『バーナーミニ』よりも強い球が飛ぶし、15ヤードくらい飛距離アップできますね」ミニドライバーと併用する『Qi35』ドライバー自体の評価はどうだろうか? 「これはやさしいですね。『LS』モデルも使っていましたが、たまに球がドロップしちゃうんです。シニアプロはスピンを入れて球を上げたいんです。これは楽に球が上がりますね。(ヒールに鉛を貼っているのは?)つかまりを良くするためです」ドライバーのシャフトは、『軽・硬』である『スピーダーNXグリーン 50X』を使用。「私は5年くらい前から『軽・硬』シャフトを使っています。60Sだとちょっと重すぎる。60と書かれていても、70gに近いケースが多いと思うんです。50だと50g後半くらいかと。『軽・硬』の方がヘッドコントロールしやすいし、ヘッドスピードが上がるんです。今のドライバーの飛距離は270ヤードくらいだと思います」ちなみに60Sで振ると、頑張ってもヘッドスピードは48m/s程度だったという。ただ、50Xに換えたら、50〜51m/sまで上がったというから驚きだ。セッティングの中で目についたのが、17度のFW『APEX UW』(17度)だ。石川遼など多くのプロが使用する「名器」と言われるクラブだ。「コロナ前に後輩プロに『APEX UWを試してみなよ』と言われて打ったら、すごく良かったんです。それで後輩からもらいました(笑)。左にあまり行かないんです。プロは左を嫌がります。左へのミスがないのがいい。それにポーンと球も上がるし、ツアーでは球の高さは大事ですから」と『APEX UW』を絶賛する。パターはツアープロに支給される『スコッティ・キャメロン GoLo N5 フォーツアーオンリー』を使用。ツアー関係者などに聞くと、おそらく40万円以上の値段はするという、高額なモデルだ。「これは一昨年から使っています。(ソールの左右に装着されている)ウェイトを普通15gのところを、25gを付けているので、相当重くなっていますね。その方が振りやすい」ジャンが一番気に入っているのは打感だ。「打感はすごく柔らかいですね。フェースの溝を深く掘ってもらっています。深いほど打感は柔らかくなる。溝が浅いと硬い感じになります。コロがりのいい球も打ちやすいです。(黒いヘッドが好きなのか?)それはたまたまです。ヘッドのラインが白いTラインで構えやすいです」聞けば聞くほど味のあるI・J・ジャンのセッティング。スコアメイクの工夫がそこかしこに見られ、実に興味深いものだった。【I・J・ジャンのクラブセッティング】1W:テーラーメイド Qi35(10.5度、スピーダーNXグリーン 50X)1W:テーラーメイド R7クアッド ミニ(13.5度、スピーダーNXグリーン 60X)3W:タイトリスト TSR3(13.5度、ベンタスTRブルー 7X)FW:キャロウェイ APEX UW(17度、ベンタスブラック 7X)4U:テーラーメイド Qi35(22度、N.S.PRO モーダス3プロト HY100 X)5I〜PW:グランプリ ミルドバハマ CV8(DG EXツアーイシュー)46・52・58度:タイトリスト ボーケイ SM10(DG EXツアーイシュー)PT:スコッティ・キャメロン GoLoO N5 フォーツアーオンリー※スターツシニアにて取材、撮影◇ ◇ ◇片山晋呉の使用パターを調査。 関連記事【片山晋呉は19年前に発売された“5,000円パター”で550万円を獲得!「元は取ったでしょ(笑)」】をチェック!

<ゴルフ情報ALBA Net>

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