<アムンディ・エビアン選手権 最終日◇13日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>山下美夢有は3年連続3度目の出場となったエビアンで、自身最高の成績を残した。最終日は5バーディ・2ボギーの「68」で回り、トータル8アンダー・14位タイ。週末にしっかりと順位を上げた。
「ちょっとのミスがスコアにつながる。そこが少なくならないと上位にいけない」。3番でバーディが先行した直後、4番でボギーを喫した。ボギーフリーラウンドは今季8回でツアー1位につけているが、簡単なミスで落として流れを手放すことがないようにすることが課題だ。グリーン上では最近、パターを替えている姿も見られる。米国の地パター・BURKEゴルフを実戦投入し、前戦の3日目からはテーラーメイドの『スパイダー』を使用している。「ショットはだいぶ良くなってきている。あとはパットがもうちょっと決まってくれたらいいな。しっかり練習して、ショートゲームをレベルアップできるように頑張りたい」とはいえ、オープンウィークの1週間は、みっちり練習とはならなさそう。「時差とかもしんどいので」と一時帰国はせず、スイスなどで過ごす予定だ。スポット参戦だった昨年までは、1週間の空きがあれば日本に帰っていたが、そのルーティンも変化している。「クラブを持たずに、ちょっとゆっくり、いい景色でも。山登りはちょっときついですけど、いい空気を(笑)」。朝から晩まで練習し続ける努力家も、あえてゴルフクラブから距離を置き、全力で休暇を楽しむ。次戦のスコットランド、ウェールズ開催のメジャー最終戦「AIG女子オープン」(全英)を、新鮮な気持ちで迎える。(文・笠井あかり)
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