<アムンディ・エビアン選手権 初日◇10日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>岩井千怜は朝からソワソワしていた。今季優勝者として注目組入り。メジャー大会の予選ラウンドで、世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)、2年前の大会覇者である地元フランス出身のセリーヌ・ビュティエと同組になったからだ。
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「(ネリーと同組は)誰でも緊張すると思う。楽しかったです。自分もネリーさんのような存在になりたいので、いつかは追いつかないといけないという気持ちもあった。負けずに、気持ちを強く持ってラウンドできました」同時に、1週間のオープンウィークを挟んだことで、うまくプレーできるかという不安もあったが、そんな心配はご無用。4バーディ・2ボギーの「69」で回り、2アンダー・23位タイで滑り出した。朝の緊張も自らの力に変えた。「悪い緊張じゃなかった。いい緊張だなって思いながらスタートできた。じっくりじっくり、自分のペースでできた」。地に足をつけ、目標にしていた2アンダーをクリア。それゆえ充実感もにじむ。スポット参戦で初出場だった2年前は予選落ちだった。その時と比べても、「自信を持って挑めていると思います」。当時より風が穏やかなコンディションということもあり、より攻めることができた。前半の2つのパー5(7番、9番)はともに2オンして奪ったもの。「ショット自体はあまり良くないけれど、曲がり幅が少なかったのでフェアウェイにたくさん置けた。打ちたいボールは打てていた」と、上々の滑り出しを振り返る。「すっごく緊張していて、スタート前は不安ばっかりだったけど、回ってみたら本当に楽しくできた。楽しむことを意識したい」。あすもネリー、ビュティエと同組。大ギャラリーの声援を引き出す好プレーをしたい。(文・笠井あかり)
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