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初優勝に期待大! 金澤志奈は軸ブレゼロだから安定感抜群のショットを連発できる【プロコーチが解説】

「Sky RKBレディスクラシック」で2位タイ、「資生堂・JAL レディスオープン」で3位タイと、今季優勝争いに顔を見せる金澤志奈。初優勝が期待される彼女のスイングを、プロコーチの平尾貴幸氏に解説してもらった。

【連続写真】ダウンスイングで右ヒジと体にスペースが! 金澤志奈の安定感抜群スイング

◇ ◇ ◇金澤プロは、現在フェアウェイキープ率が74.69%で7位と、ショットの正確性に定評のある選手。その理由は、左右の体重移動が少なく、その場で回転している点にあります。女子プロには、飛距離を出すためにドライバーショットでスタンスを広めて、左右の体重移動を使うタイプのスイングが見られますが、金澤プロのスタンス幅は教科書通りとも言える肩幅です。そこからスタンスの幅を出ることなく体を回しています。切り返し以降、左腰の目標方向へのズレがほとんど見られず、その場で回っているので、軸ブレすることなく安定したショットが打てるんです。ちなみに金澤プロは、右軸で打っているタイプ。アドレスからトップまで、右足の角度が変わらず、飛球線後方へズレることもありません。右に乗っていくというよりは、右足に圧をかけ続けているというイメージで、切り返し以降も圧をかけ続け、足を離しません。一般的に、右に軸が残るとダウンスイングで上体が右に倒れやすく、クラブが寝やすくなります。しかし、金澤プロはしっかりクラブを立たせられている。ダウンスイングで、右ヒジと体の間のスペースができているのがその証拠だと思います。これは、バックスイングで内側から、ダウンスイングで外側から右腕を回しているからこそ見られる動き。クラブが寝ていると、ここにスペースはできません。意図的な動きではないかと思いますが、体はクラブが寝やすい動きながら、腕を上手く使ってクラブを立たせている。プロならではのセンスを感じさせます。今季の活躍を見ていると、初優勝も期待できますね。■金澤志奈かなざわ・しな/1995年生まれ、茨城県出身。8歳からゴルフを始め、2017年に大学を中退してプロを目指す。同年7月のプロテストに一発合格。ステップ・アップ・ツアーでは1勝を挙げている。レギュラーツアー初優勝が期待される1人。クレスコ所属。■解説:平尾貴幸日本大学ゴルフ部出身。10歳から本格的にゴルフを始め、25歳からインストラクターに。ジュニアやアマチュア、プロゴルファーまで、機能解剖学をもとにトレーナーと連携したレッスンが人気。ティーチングプロA級取得。◇ ◇ ◇あなたの本当の飛距離は? 関連記事「3ステップで自分の飛距離が分かる! シン・飛ばしのポテンシャル診断」で調べてみよう!

<ゴルフ情報ALBA Net>

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