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ベタピンショットにも苦笑い 渋野日向子は巻き返しへ「なんとかしたいと思います」

<アムンディ・エビアン選手権 初日◇10日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>青空が広がる晴天のエビアンで、渋野日向子の表情は最後まで曇った。2バーディ・5ボギー・1ダブルボギーの「76」で回り、トータル5オーバー・113位タイ。苦手意識のあるメジャー大会で大きく出遅れた。

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出だし10番をボギー発進。12番ではティショットを大きく右に曲げてレイアップを強いられたが、3メートルをねじ込んでパーをセーブした。だが、その後3連続で落とすことに。13番ではアプローチが3メートルオーバー。14番パー3では2メートルのパットが蹴られる。15番パー5ではフェアウェイからの3打目がラフにつかまり、2メートルのパーパットはまたもカップに嫌われた。16番に向かうときには、目に涙をためているように見えた。「ボギー、ボギー、ボギーだったんで、どこで止められるんだろうかとも考えられないくらい“ぼーっ”としていた」。ティショットを打つ前に、自身の胸を叩き、気持ちを落ち着かせていた。すると放ったティショットはピン80センチにピタリとつくスーパーショットになり、ここでバーディを奪った。そんなハイライトも、「かろうじてあれだけ当たったなっていう感覚だった。あれはよく分からない感じでした」と苦笑いするしかない。この日の評価は「ドライバーが曲がり散らかしていた」というものだった。フェアウェイキープ率は46%(6/13)、パーオン率は56%(10/18)と精彩を欠いた。「練習場ではちょっとつかまらなくて、最初はそのミスが多かった。右に行きたくなかったから、後半は左が続いた。ちょっとあまりにもひどい」。直近3試合は予選落ちが続いていたが、ショットの好感触には「根拠がちょっとだけあった」。だからこそ、いきなりの不調にはとまどいを隠せない。ホールアウト後は言葉を紡ぐように振り返った。「このスコアになってしまってすごく悔しい。なんとかしたいと思います」。2日目は午後組でのティオフ。気持ちを消化し、気合を入れ直すための時間は十分にある。(文・笠井あかり)

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