ここまで通販ドライバー、高反発ドライバーの検証をしてきたが、なかなか10ヤード、20ヤードと夢のような飛距離が出るアイテムはなかった。現場スタッフの空気もやや重くなっていたが、そのムードを一変させたのが高反発ボールだった。
【画像】ミート率「1.58」って何!?GCクワッドでの計測画面
JPDA(日本プロドラコン協会)所属のドラコン系女子・川村李咲選手には2タイプの高反発ボールを検証してもらった。 最初はつるやゴルフから発売されている『ワンサイダー 2025EXD』。高初速・低スピン・高弾道を追求した非公認球で、飛ばしに特化したボールになっている。すると1球目から適合ボールの飛距離を軽くオーバー! 2球目、3球目も安定して5ヤード以上飛んでいた。
「打感は良い意味で違和感がありません。もっと硬い感覚を想像していましたが、一般的なツアーボールとそれほど変わりません。でも、ボール初速が出ていて、スピンが減っているので、明らかに飛距離は伸びますね。低スピン感がすごかったです」 【マイドライバー】ヘッドスピード 42m/sボールスピード 61m/sミート率 1.46打ち出し角 13.1度バックスピン 2282rpmキャリー飛距離 231ヤードトータル飛距離 252ヤード 【高反発ボール ワンサイダー 2025EXD】ヘッドスピード 42m/sボールスピード 63m/sミート率 1.50打ち出し角 14.3度バックスピン 1982rpmキャリー飛距離 239ヤードトータル飛距離 258ヤード
次に試したのがキャスコの『ゼウス インパクトレディース』。ドライバーほど有名ではないが、ゴルフボールにおいても反発規制のルールがあり、ドライバー同様に反発係数(COR)が0.830を超えるとルール違反になる。高反発ボールの『ゼウス インパクトレディース』は0.835。メーカーによる検証でも飛距離が15ヤード伸びたという結果が出ていたが、川村選手が打つとそれ以上の結果が出た! ミート率は驚異の1.58で、ボールスピードは本日最高の65m/s、そして飛距離は265ヤードに到達していた。 「これは一番ビックリしました。インパクトの瞬間は、今までのゴルフ人生で体感したことがない強烈な弾き感がありました。飛び出した瞬間からボールの加速感がスゴイです。今年の目標が270ヤードだったのですが、このボールを使ったらすぐに出ますね(笑)」
気になる打感は? 「ツアーボールに比べると硬めです。ただ、嫌な硬さではなくて、強さを感じる打感なので、私は嫌いではありません。むしろ、コースで使いたくなりました。このボール、欲しいです!」 【ゼウス インパクトレディス】ヘッドスピード 41m/sボールスピード 65m/sミート率 1.58打ち出し角 15.1度バックスピン 2557rpmキャリー飛距離 246ヤードトータル飛距離 265ヤード
高反発ドライバーは超軽量設計になっていることもあり、打ち手のヘッドスピードとの相性もかなり大きく出た。しかし、ボールはどんな人が打っても飛距離が出る可能性が高い。そう言えば最近ゴルフコースでも『ゼウス インパクト』のロストボールを拾ったことがあるが、この性能を知っている人は実はかなり多いのかも!? ?川村李咲?かわむら・りさ/1999年生まれ、沖縄県出身。8歳からゴルフをはじめて、高校卒業後はヨネックスCCの研修生に。2019年頃からティーチングに興味を持ちはじめ、ジュニアゴルファーの指導をはじめる。2021年にはJPDAドラコンプロのライセンスを取得。現在はK’s Island Golfのコーチとして活躍している。@ralisa_golf
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