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家族との時間にプロテスト受験… 自らを“救った”日本での2週間【谷田侑里香“最高峰への道”】

高校1年間と大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場とするプロゴルファーだ。昨シーズンは下部ポイントランキング52位でシードを獲得した。目指すは、長年夢見てきたLPGAツアー参戦。その姿を追う。

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◇みなさん、こんにちは! 先週まで日本に戻ってましたが、今は今週のエプソン・ツアー(10〜13日、ハートフォード・ヘルスケア女子選手権)出場のため、再びアメリカに渡り、会場のあるコネチカット州にいます。体調はというと…時差ボケが残っている状態で、万全とはいえません。ただ、徐々に睡眠もとれるようになっているので、試合当日には直ってそうだなとも思えています。再渡米から、まだあまり時間が経っていなかった月曜日は2時間しか寝られず…という状態でした。夜中の12時頃には目が覚め、そのまま翌日にコースに行き、練習…というのは、さすがにちょっときつかったです(笑)。日本に戻るのが半年ぶりだったので、ひさしぶりにこの感覚を味わっています。日本には2週間ほど滞在しましたが、先週がプロテストの第1次予選だったこともあり、リラックスできる時間はあまり長くありませんでした。バタバタしていて、日頃からお世話になっているのにお会いできない方もいたのは、とても残念でした。ただ、両親や祖父母の顔を見られましたし、母の料理も堪能できたので、しっかりチャージはできました! そして、このタイミングで日本に戻れたことは、今後に向けてもとても有意義なものだったと感じています。今季はゴルフ面で苦しい時間が続き、日本に戻った直後は、そういった不安がまだ残っていたというのが正直なところ。でも、母やいろいろな方とじっくり話をしたことで、切り替えることができました。今回、日本に戻っていなかったら、ずっと苦しい状態のまま過ごして、ダメになっていたかもしれない。そういった意味でも、すごくいい時間になりました。実家の滞在もわずかで、そこからはひとり茨城県へ移動し、プロテストを受けるという日程だったので、調整も急ピッチ。本番が2日(水)からというなか、月曜日、火曜日の公式練習日には2日連続で18ホールの練習ラウンドを行い、体力勝負になることも覚悟していました。もちろん緊張もしました。ただ、そのなかで3日間60台(※初日から「69」を並べ、トータル9アンダーの3位で第2次予選に進出)で回れたのは、結果としてはよかったなという気持ちが強いです。2日目はボギーなく回り切り、最終日はドライバーが少し荒れはじめたこともあって、ボギーも2つ叩きましたが、初日も含め、スコアを落とした後にすぐバーディが来るという展開が続いたことで結果的に安定したプレーにつながりました。まずはホッと一安心というのが、終わった直後の気持ち。その3日間は、課題も見つかりながら、自信にもつながる時間になったので、それはアメリカでのプレーにも生かせそうです。9月にはエプソン・ツアーのオープンウィークを利用し、第2次予選を受けるためまた日本に戻ります。ギリギリまでアメリカで試合に出るのか、それともゆとりを持ってテストに向かうのかは、今後の数試合も踏まえて決めようと思っています。さて、今週のコースですが、特にグリーン周りのラフが深く、調整段階から苦労させられてます。日本とアメリカではコースセッティングが異なるので、毎回ハードに感じますが、今回は『どう打とうか』と悩む場面も多そうで、そこは不安も残ります。ただ、他の選手も入念にラフからのアプローチを練習している姿を見ると、タフに感じているのは私だけではないと思えましたし、条件は一緒。今週は4日間大会ですし、しっかりとグリーンに乗せることを意識しながら、プレーしていきます。プロテストでは緊張した試合での自分との向き合い方を理解し、それも今後に生かせそうです。今年は苦しさを感じる場面も多いのですが、それは苦しい環境に身を置けているからこそとも言えます。この積み重ねにより、日本で“成長”として実感できることが多かったのも事実です。そういったことを感じられたという意味でも、本当にいい日本での2週間になりました。また、ここからアメリカで頑張っていきますので、引き続き、応援をよろしくお願いいたします!

<ゴルフ情報ALBA Net>

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