<アムンディ・エビアン選手権 事前情報◇9日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504ヤード・パー71>渋野日向子がフランスから逆襲を開始する。3週間の欧州連戦。その初戦となる海外メジャーで結果を出し、ヨーロッパから上昇気流に乗るつもりだ。
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今大会は4年連続4回目の出場となるが、「狙い所も狭いし、傾斜もある。個人的にはあまり好きじゃない。全部のホールが難しい」と話す通り、今大会ベストは昨年の51位と振るわない。それでも、3試合連続予選落ちの悪い流れを、ここで断ち切っておきたい。「調子は悪くないけど、結果につながっていない。(2戦前の)全米女子プロではすごく悔しい思いをしたので、ここではしっかり4日間を戦いたいです」と気合いを込める。今年はコースコンディションがややウェットなこともあり、「あまり転がらない」と感触の違いを感じている。「ラフが公園の芝みたいになっているところもあるので、場所によってはすごく(クラブが)突っかかると思う。グリーンも狭いところが多いので、なるべくフェアウェイキープですね」と攻略のポイントを挙げた。今季は「全米女子オープン」で7位に入ったものの、トップ10入りはその一度だけ。現在のポイントランキングは78位と、決してシード安全圏とは言えない。今大会、そして2週後の「AIG女子オープン」(全英)はポイント配分の大きい海外メジャー。ランキング上位が出場できる秋のアジアシリーズを見据えても、この欧州連戦は重要だ。「こっから頑張らんとシードも取れないので。アジアシリーズもそう。日本の試合(TOTOジャパンクラシック)に出られないのは、すごく悲しいこと。自力で出られるように頑張ります」シーズンも折り返しを迎え、後半戦へ向けて手応えも感じている。「ここ最近はかみ合わないことばっかりでしたけど、絶対去年よりは良くなっていると思いたい。その根拠がちょっとだけでもある分、ここから登れるように頑張ります」。舞台はフレンチアルプスの主峰・モンブランの麓に広がるエビアン。この戦いが渋野にとって、今季後半戦の大きな分水嶺になるかもしれない。
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