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百戦錬磨の谷口徹の14本が異色すぎた! 『外ブラ1W』?『プロトシャフト』?『年代物ウェッジ&パター』

レギュラーツアー20勝を挙げて、2度の賞金王に輝いたこともある谷口徹。高い技術力に定評のある谷口のセッティングを撮影し、その詳細をレポートする。

【写真】14年発売の『SM5』と00年発売の『オデッセイ ホワイトホット#5』が渋すぎた!

ドライバーは、ピンの『G430 LST』(10.5度)に『ツアーAD PT6』シャフトを採用。以前は重心距離が短く操作性の高いヘッドを使用していたが、近年は高MOIヘッドを選択している。その理由とは何か。「とりあえず時間がなかったので、一番曲がらんやつを選んで使っています。これはLSTタイプの浅重心なので、投影面積は小さめですね。あまり、弾道は操作できないですね。これも操作しようとしたらできますよ。低いフェードを打とうとしたら、打てますし。球がつかまったら、ドローで飛びますね」『ツアーAD PTプロト 6』は長年使用しているプロトタイプである。「昔からプロトタイプを使っている。これは剛性がしっかりしているので、振りやすい。普通のPTはグニャっと曲がるから嫌なんです」。4Wと7Wには『ツアーAD DI 7X』を採用しているが、『PTプロト』との使い分けについても語る。「『ツアーAD DI』はドライバーに入れたらしなり戻りすぎて、左に行くから嫌なんです。それは『PT』の方がいい。それでドライバーで使っていなかったんです」。よりつかまりやすいと感じる『DI』は、芝から打ち、より短いFWで使用しているのだろう。アイアンはヤマハの『RMX VD/R』に『DG EXツアーイシュー』を挿しており、昨年から支給されていたが、今年から本格的に使用している。「遊びのラウンドで持っていったら、真っすぐしか行かないからもうこれになりました(笑)。ヤマハのアイアンは昔から使っていて、いい顔だと思います。アイアンはメーカーの顔の癖があるんです。置いたときにピッとラインが立つ感じが好きです。ヒール側が高すぎするのが嫌で、程よいバランスがいい。顔の大きさもちょうどいいです。小さすぎても嫌だし、大きすぎても嫌です。あと打感が柔らかい。柔らかい方が、コントロールしやすい。感覚が手に伝わるので、低い球を打つ時に上手くできるなと」ソール形状やバンスにも独自のこだわりがある。「山型ソールとかがありますが、地面が硬いと弾くからダメですね。欧米の選手は山型ソールを削っている選手も多いですね。多分、打ち込むと跳ねる感じが嫌なんかと思いますね。山形ソールは(ボールが浮く)野芝とかにはいいと思いますね」。谷口といえば、2014年発売の『SM5』の58度を長く愛用していることでも知られる。使用し続ける理由を教えてくれた。「ボールをとらえる感覚とかフィーリングですね。(2010年の溝規制以降、高重心設計でバックスピンを増やすモデルが増えたため)高重心のウェッジだと球が低すぎて、自分が思ったような飛び方にならない。フルショットでも思ったような距離が出ない」。パターに関しては、さらに年代物の2000年発売の『オデッセイ ホワイトホット#5』を使用し続けている。出会いは突然訪れたそうだ。「ある先輩が練習グリーンで打っていて、打たせてもらったらめちゃくちゃ簡単で。すぐにキャロウェイのスタッフに聞いたら、『1本その辺にあります』と言われて。皆はいらないというパターだったけど、2000年(平均パット1位、賞金ランク2位)はトップ3に入る試合(12回)が多かったんですよ」。新クラブと年代物のクラブをバランスよく組み合わせ、結果につなげている谷口。まさしく機能と感性が融合した、味わい深いセッティングといえる。【谷口徹のクラブセッティング】1W:ピン G430 LST(10.5度、ツアーAD PTプロト 6)4W:テーラーメイド ステルス2 プラス(16.5度、ツアーAD DI 7X)7W:テーラーメイド ステルス2(21度、ツアーAD DI 7X)4・5U:タイトリスト GT2(21・24度、ツアーAD HY 95X)5I〜PW:ヤマハ RMX VD/R(DG EXツアーイシュー)52度:ボーケイ SM10(DG EXツアーイシュー)58度:ボーケイ SM5(DG EXツアーイシュー)PT:オデッセイ ホワイトホット#5◇ ◇ ◇片山晋呉の使用パターを調査。 関連記事【片山晋呉は19年前に発売された“5,000円パター”で550万円を獲得!「元は取ったでしょ(笑)」】をチェック!

<ゴルフ情報ALBA Net>

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