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三菱ケミカルの新作シャフト2種を試打! 軽量中調子も重量元調子も甲乙つけがたい……【HS45m/sの編集部員の独断と偏見】

三菱ケミカルが『VANQUISH VV(ヴィヴィ)』と『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』の両モデルを発表。都内の練習場にて行われた試打会に参加したので、感想をお伝えしたいと思います。

【計測画面も公開】1.5cm「トゥ寄り」で打ったときの飛距離ランキング 1~5位

まず筆者についてですが、ゴルフ歴は6年ほどで、ドライバーのHSはトラックマンで平均45m/s。この業界に入って3年目のまだまだ見習いです。普段は『TPT POWER RANGEシャフト』の15Hi(SとXの中間程度のフレックス)を使用しています。手元が硬く、あまりしなりを感じないのですが、インパクトで先が最後に少しだけ動いてくれて、ナチュラルに少しつかまえてくれる。左に打ち出して、真ん中に戻るフェードが一番好きな弾道で、それが打ちやすいと感じています。さて、今回は『VANQUISH VV』と『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』にPINGの『G440 MAX』の10.5度のヘッドで打った感想を、マイシャフトと少し比較しながらお伝えします。■『VANQUISH VV』

『VANQUISH VV』は中調子の軽量シャフト。なんと30グラム台のR3(L程度)から50グラム台のTXまでの17種をラインナップ。かなり幅広いユーザーが使えます。17種すべてを試打しましたが、暴れることなく、安定して、つかまった高い球が打てるなという印象です。手元が少し軟らかく、中間から先がゆっくり戻ってきてくれます。方向性が出て、飛距離も出そうだと感じました。また、「前作は先調子で、ビュンと走り過ぎることがありましたが、今作はそういったことはありません」(同社広報)。クセもないし、重量のラインナップも多いので、合う人は多いだろうなと思います。最近自分のクラブが重いかもと感じている人は試してみてはいかがでしょう?ちなみに、フレックスX以上は30グラム台でも、40グラム台でも振りやすかったので意外でした。“カルカタ”が好きな人には刺さりそう……。ただ、私の場合、軽い分、手先を使ってつかまり過ぎることがありました。自分で開閉させるクセがある人はやや注意が必要かもしれません。■『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』

『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』は元調子の重量シャフト。『ORANGE』や『WHITE』も元調子ですが、手元の剛性が異なり『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』が最も軟らかいそうです。打ってみて、個人的に大好きで欲しくなりました。トップから切り返すときに、少し手元がむにゅっとする感覚があり、これが気持ちいいし、タイミングも取りやすい。マイシャフトはしなりを感じないところが気に入っているものの、切り返しのこの感覚はタメができている感じがして、とても気に入りました。私は60Xが一番振りやすかったです。60TXと70Xは振れるけど、かなりハードでラウンド後半に右にすっぽ抜けるイメージが出ました。ちなみに70TXも振りましたが、ボールは全部右へ。球も上がらず、まったく歯が立たずでした。また、『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』は、60Xにヘッドを『G440 LST』に変更して試してみました。この組み合わせは、個人的に最高です。『G440 MAX』のときはヘッドのお助け感があってこれだけいい球が出ているのかもなと思っていたのですが、『LST』ではそれ以上のいい球が出てくれました。思いっ切りつかまえるように打っても、左のミスにならず、センターに戻ってくれる。感覚的には、マイシャフトよりも自分で打っている感があって好きかもしれません。今度はコースで試してみたいな……。ちなみに、こちらも50R〜80TXまでの14種の幅広いラインナップ。重いシャフトが好きという人は、『VV』よりもこちらが相性良いかと思います。■シャフト・『VANQUISH VV』3 R3、R2、R、S、X4 R2、R、SR、S、X、TX5 R2、R、SR、S、X、TX49,500円(税込)、7月11日発売・『TENSEI PRO BLACK 1K CORE』55,000円(税込)50 R、S、X、TX60 R、S、X、TX70 S、X、TX80 S、X、TX55,000円(税込)、9月5日発売

<ゴルフ情報ALBA Net>

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