<全米女子オープン 事前情報◇28日◇エリン・ヒルズGC(ウィスコンシン州)◇6829ヤード・パー72>女子ゴルファー世界一を決める戦いが、29日に開幕する。広大なドライビングレンジで日本勢も球を打ち込む中、竹田麗央は新しいシャフトが挿さるドライバーを担当者から受け取っていた。
グラファイトデザインの『ツアーAD』シリーズだが、見慣れないグリーンとブラックのコスメ。同社の『クアトロテック』を彷彿(ほうふつ)させるカラーリングで、新シリーズと見られるが、担当者は「まだ詳細は明かせないんです…」と口ごもった。竹田は現在、ドライバーと3番ウッドに同社の『ツアーAD UB』、ユーティリティには『ツアーAD DI HYBRID』を挿している。この流れから察するに、中元調子で、かつ先端剛性の高いシャフトと推測できる。米国男子ツアーでも松山英樹がこのシャフトをすでにテストしていることから、中元調子系のシャフトである可能性が高い。竹田はドライビングレンジ、そして練習ラウンドでもこのシャフトを持ち込んでテスト。「UBに似ていた。コースに出てもその印象は変わらなかった」と話し、現在のエースシャフトの特性に近い感触を得ているようだ。ただ、シャフトだけでなく、同時にダンロップ『ZXi』シリーズのヘッドもテストしていたことから、正確なフィードバックはまだこれからとなりそう。メジャーという大舞台でもあるため、本戦はエースシャフトで迎える見通しである。シャフトの詳細は明らかになっていないが、今後テストを行うプロが増える気配もあり、続報が待たれる。2年連続2度目の全米出場。舞台のエリンヒルズについては、「フェアウェイはすごく広いですが、距離もあって、グリーンを外したら落ちていくところもあって、メリハリが効いている」と印象を語った。「最後はショートゲームが大事だと思う。頑張りたい」と話し、コースで入念な調整を重ねている。(文・齊藤啓介)
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