1月30日から2月2日に開催される「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」(米フロリダ州・レイクノナG&CC)で、今季の米国女子ツアーが開幕する。日本人選手は過去最多となる13人が参戦し、“一大勢力”としてさらなる注目を集めそうだ。ここで改めて、シード権の仕組みをおさらいしてみよう。
まず、最も出場優先順位が高い『カテゴリー1』について。このカテゴリには、昨季のポイントランキング80位までの選手が属する。いわゆるフルシードと呼ばれ、通年の試合出場が保証されている。日本勢では、昨年メジャーを制した古江彩佳や笹生優花、昨季新人賞を受賞した西郷真央、米ツアー通算6勝の畑岡奈紗、渋野日向子、西村優菜、勝みなみの7人がカテゴリー1に属し、フルシーズンを戦う。昨季の日米共催大会「TOTOジャパンクラシック」を制した竹田麗央は『カテゴリー7』 に属し、こちらもカテゴリー1と同様にフルシードとしてシーズンを戦うことができる。ただし、例外も存在する。例えば、今季第3戦の「ホンダLPGAタイランド」(2月20日〜23日)や第4戦の「HSBC女子世界選手権」(2月27日〜3月2日)は出場枠が限られているため、カテゴリー1でも“漏れる”選手が出てくる。第3戦では西村と勝、第4戦では渋野を含めた3人がウェイティングリストに入り、枠が下りてくるのを待っている状況だ。一方で、竹田は主催者推薦や世界ランキング上位の資格で両大会に出場可能となっている。ランキング81位から100位までの選手は『カテゴリー11』に属し、準シードとして扱われる。出場優先順位を見直すリシャッフルの対象となるため、シーズン序盤で好成績を残すことが重要になる。昨年12月のQシリーズ(米最終予選会)を突破した山下美夢有、岩井明愛・千怜姉妹、2年連続突破の吉田優利や、馬場咲希は『カテゴリー15』に属している。こちらも第1回リシャッフルが行われる5月までに、ポイントを積み上げて、出場権を確保する必要がある。秋のアジアシリーズでの出場枠争いや、最終戦進出をかけたポイントランキング上位60枠争い、さらに生き残りをかけたシード争奪戦は、例年以上に激しさを増すことが予想される。過去最多の13人が参戦する今季、日本勢の奮闘に大いに期待したい。【日本勢の出場優先順位】■カテゴリー1(ポイントランキング80位以内)・古江彩佳・笹生優花・西郷真央・畑岡奈紗・渋野日向子・西村優菜・勝みなみ■カテゴリー7(前年に米ツアーノンメンバーで優勝した者)・竹田麗央(TOTOジャパンクラシック)■カテゴリー15(前年のLPGA Qシリーズ1〜25位)・山下美夢有(1位)・岩井千怜(2位)・岩井明愛(5位)・吉田優利(7位)・馬場咲希(24位)
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