このエントリーをはてなブックマークに追加

日本から駆けつけてくれた“応援団”が大きな励みに キャディも務めてもらい気づいたことは…【谷田侑里香“最高峰への道”】

高校時代の1年間、そして大学4年間を米国で過ごした谷田侑里香(たにだ・ゆりか)は、今年、再び海を渡り米女子下部にあたるエプソン・ツアーを主戦場にするツアープロだ。そこをスタート地点に、長年「世界最高峰の舞台」として胸に抱いてきたLPGAツアー参戦を目指している。その姿を追う。

多くの声援を受けた一週間でした【写真】

◇みなさん、こんにちは! 先週の試合(ハートフォード・ヘルスケア女子選手権)があったコネチカット州から、月曜日に今週の試合会場(19日開幕、ツインブリッジ選手権)があるニューヨーク州に移動してきました。友達たちと一緒に、かわるがわる運転をすること3時間。ちょっとした“ドライブ”になりました。そして、その日の午後には18ホールの練習ラウンドもして、試合に備えています。今週は、前回に比べると狭い林間コースで、どことなく日本でプレーしているような気持ちにもなります。これまでよりもティショットでプレッシャーを感じるホールも多くなりますが、ショートゲームでどれだけ拾えるか、そういった面も大事になってきそうです。(予選落ちした)先週はマネジメントのミスやライの見極めができず、2日目にはダブルボギーを2つ叩いてしまいました。(71だった)初日はショットがあまり良くないなりに、まとめられたのですが…。このショットに関しては試合が始まるまで、どうなるか分かりません。私は、ショットの調子に左右されずスコアをまとめることを目標にプレーしています。そういった意味でも悔しい結果でした。ただ、そのなかでうれしいできごともありました。日本から一組のご夫婦とその友人の方が会場まで応援にきてくださったのです。しかも、ご夫婦の旦那さんにはキャディもしていただき、プレーしやすいサポートに感謝しかありません。奥様、そして友人の方もご一緒に、たくさんの“応援”や“励まし”の声を送っていただけたことは、とてもうれしいことでした。普段、ひとりでプレーすることが多いのですが、今週はアットホームな雰囲気でポカポカと温かい気持ちになり、リラックスしてコースに入ることができました。その時間では、“発見”もありました。“キャディさん”から『(ゴルフの時は)日本語と英語、どっちが出るの?』と聞かれ、私は『英語が自然と出ます』と答えたのですが…、今回は日本語しかでませんでした(笑)。アメリカでプレーする時、無意識に出るのはいつも英語なので、そうお答えしたのですが、考えを共有したいという意識はもちろん、日本語が多めだったことも安心感があった要因かもしれません。コースでこんなにも自然に日本語が出せるんだなということを“再確認”する、そんな時間でもありました。こうして会場まで足を運んでくださる方、いつもSNSなどで温かいコメントをしてくださる方、そしてライブスコアを見ながら応援してくださる方、私のことを気にかけてくれるみなさんに、改めてもっとプレーを見ていただけるよう頑張っていきたいと思える一週間でもありました。『いいプレーを見せたい!』、『頑張ろう!』。自然とそういう気持ちが湧いてくるような声が本当にありがたいと実感する毎日です。先週はエビアン選手権で古江彩佳選手が優勝しましたね。試合があったため映像などで見ることはできませんでしたが、すごいなと思わせてくれるできごとでした。『自分とは何が違うのだろうか』。そんなことも考えています。私はツアーで毎週試合をするという生活が、今年からです。そしてこのツアーでしかできないことを3月からたくさん経験しています。予想もしていないできごとばかりですし、“悔しい”、“つらいな”と思う経験もたくさんしています。でも、それを乗り越えていくごとに強くなれると信じています。この経験を、しっかりと“強み”に変えていけますように。さて、今週の試合が終わるとひさびさに日本に戻ります。2月にアメリカに来てから初の帰国です。良い形で戻ることができるよう今週も頑張りますので、応援、よろしくお願いいたします!

<ゴルフ情報ALBA Net>

【関連記事】