今回の取材では最新ウェッジを大きく3タイプに分類した。基本的な特徴をまず押さえておきたい。ポイントとなるのは、『ウェッジの裏顔』とも言えるソール形状だ。
【コントロールタイプ】フェースを開いてスピンや球の高さを打ち分けられるコントロールタイプ。寛容性は低いが、状況に応じて思い通りにテクニックが使えるアスリート向き。幅狭ソールでローバンスのため操作性に優れている。また、ソールのトゥ側とヒール側が削られており、払い打つタイプに合いやすい。フェースを開いてスピンをかけることも可能だ。【オールマイティタイプ】スクエアに構えてもフェースを開いても打てるオールマイティタイプ。寛容性と操作性のバランスが良く、アベレージからアスリートまで幅広く使える。ソール形状は、コントロールタイプとオートマチックタイプの中間のタイプが多いのが特徴。【オートマチックタイプ】スクエアに構えてピッチ&ランで寄せるオートマチックタイプ。ダフリやザックリが出にくく、ウェッジにやさしさを求めるアベレージ向き。幅広ソール&ハイバンスのため、打ち込むタイプに合いやすい。フェースを開くとリーディングエッジが浮きやすいため、操作性は上記の2タイプよりも劣る。最新ウェッジのソールバリエーションは豊富で、多くのモデルに見られる特長がやさしくなっている点だ。ローバンス&幅狭ソールのコントロールタイプは、フェースを開いて球の高さやスピンをコントロールできる半面、ザックリなどのミスが出やすかった。しかし、最新モデルはソールの前方に角度がついていてフェースを開かなくても刺さりにくくなっている。また、ハイバンス&幅広ソールのオートマチックタイプは、ソール全体にラウンドを付けたり、後方を削ることでソールが跳ねずに抜けるようになっており、今まではミスが出ていたゴルファーでも正確に打てる工夫がなされている。最後にアプローチを打つ際にフェースを少し開いて打つという人は、そのモデルが開きやすいタイプなのか、ヒール側のソールが出っ張っていてフェースが開きにくいタイプなのかを、ぜひとも確認してほしい。フェースを開けば少しバンスが出るため、ザックリしにくくなる。また、フェース面を広く使えるため、スピンアプローチも打ちやすくなる。実際に店舗でフェースを開いて構えてみるといいだろう。最近はレンタルクラブを持って、コースで試打できるケースもあるので、ぜひともコースで試打してみて、自分に合うモデルを探してほしい。【今回試打したウェッジリスト】タイトリスト ボーケイ SM10 Sグラインドタイトリスト ボーケイ SM10 Fグラインドタイトリスト ボーケイ SM10 Mグラインドタイトリスト ボーケイ SM10 Dグラインドタイトリスト ボーケイ SM10 Kグラインドタイトリスト ボーケイ SM10 Tグラインドピン s159 Sグラインドピン s159 Wグラインドピン s159 Bグラインドピン s159 Hグラインドピン s159 Tグラインドピン s159 Eグラインドクリーブランド RTX FULL-FACE 2クリーブランド CVX 2 ZIPCOREクリーブランド スマートソール FULL-FACE TYPE-Sテーラーメイド MG4 クローム SBテーラーメイド MG4 クローム LBテーラーメイド MG4 クローム HBフォーティーン DJ-6ミズノ T24 V-TYPEヤマハ RMX VDグローブライド オノフ フォージド本間ゴルフ TW-W Sソール■試打・伊丹大介いたみ・だいすけ/1976年生まれ。2004年プロ入り。スイング理論に精通しクラブに対する造詣も深い。現在は日本ゴルフアカデミーを主宰し、ゴルフの普及に力を入れている。◇ ◇ ◇●今年はFWで高性能なモデルがそろっている。関連記事【最新フェアウェイウッド23機種徹底比較! あなたにピッタリのモデルはどれ?】を読めば、あなたに合うぶっ飛びFWが丸わかり!
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